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自覚しづらいストレスに 2問で分かる「うつ病」自己診断を

まだまだ長引きそうなコロナ禍での生活。そこで知りたいのが、メンタルや体調を崩さないための、ストレス対処法だ。You Tubeでも人気の精神科医、樺沢紫苑さんに今すぐ、誰でもできる方法を聞いてみた。

■ストレスに対処するには、生活の基本をきちんと整えること

 2020年は、新型コロナウイルスという目に見えない敵に翻弄され、生活が一変した年だった。親しい人と会うことさえできず、3密を避けて暮らす日常、テレワークという新たな働き方。慣れない生活に、誰もがストレスを溜めてきた。
 コロナ禍を乗り切るための、ストレスフリー生活術はあるのだろうか?
 精神科医の樺沢紫苑さんに尋ねると、「私たちの日常からストレスの原因を取り除くことは不可能です。ストレスがあるから自己成長できるという面もありますが、過剰なストレスを感じ続けるのは、やはり危険。しかも、ストレスは自覚しづらい。自分だけは大丈夫と思っている人ほど、危ないのです」との答えが。
 自分はストレスを抱えていない「ストレスフリー」の状態か? うつ病の可能性はあるのか? 樺沢さんが2つのチェック項目を用意してくれたので、是非、目を通してほしい。

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【「ストレスフリー」な状態とは】
1 寝ている時にストレスがない
2 次の日にストレスや疲れが持ち越されていない

【2問で分かる「うつ病」自己診断】
☑この1カ月間、気分が沈んだり、憂うつな気持ちにな
ったりすることがよくありましたか?
☑この1カ月間、どうも物事に対して興味が沸かない、
あるいは、心から楽しめない感じがよくありましたか?
 ⇒ 両方当てはまると「うつ病」の可能性は88%
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「私の患者さんにも、『どうしてこんなにひどくなるまで来なかったの?』ということをよく話します。自分でストレスを感じ取れる自己洞察力のある人は、早めに対処することができるのですが、多くの人は、疲れが溜まって自分を客観視できなくなるまで放置してしまう。3カ月ぐらいは辛い状況でも我慢ができるけれど、半年となると危ない。お酒を飲んだりしてやり過ごしていると、さらに悪化するので、ストレスを放置すると、やがて大きなメンタル疾患として時間差でやってくるわけです」
 ストレスに押し潰されず、メンタルや体調を崩さないためには、生活の基本となる部分からきちんと整えることが大切だと、樺沢さんは言う。
「幸せになるためには3つの幸福があります。一番の土台になるのは『健康』。次が、信頼できるパートナーや家族がいて助け合うことができる『安定した人間関係』。そして最後に、『お金や成功』ですが、多くの人は、最初からそれを目指す。ビルに例えれば、基礎工事をおそろかにして、高層階を建てるようなもの。それでひずみが生まれ、ストレスが溜まって病気になったりするわけですね」

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【幸福を得るには土台から積み上げることが大事】
幸福の土台は「健康を実感できるセロトニン的幸福」と「安定した人間関係によって得られるオキシトシン的幸福」。この2つをおろそかにして「お金や成功を得るドーパミン的幸福」を目指すと、やがて心の安定は崩壊に向かう。幸福感を得るには土台が最も大切なのだ!
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 今回、コロナ禍という危機を体験し、多くの人が幸せの土台となる「健康」と「人間関係」の大切さを見直したはず。この2つの土台をしっかり強化し、整えていくことが、コロナ禍でもストレスに負けず、ストレスフリーで幸せに生きるための対処法だ。
「まずは、睡眠、運動、朝散歩の3つを実践し生活を整えましょう。7時間以上の睡眠、1日20分程度の簡単な運動、15〜30分程度の朝散歩なら、誰でも簡単にできるはずです」

 

精神科医・作家 樺沢紫苑さん
1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年よりイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。YouTube「樺沢紫苑の樺チャンネル」で人気を博すほか、『学びを結果に変えるアウトプット大全』(サンクチュアリ出版)シリーズは70万部の大ベストセラーに。
最新刊『精神科医が教える ストレスフリー超大全』樺沢紫苑 著 ダイヤモンド社 1600円+税

一個人2021年冬号より抜粋)

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