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幽霊が出る?「ビックリマーク」標識の噂は本当か

【毎月20日更新】世にも奇妙な道路標識 第11回:ビックリマークと都市伝説

ドライバーを除いては、ほとんどの人が意識をすることがないであろう「道路標識」。だが日本全国には、知られざる奇妙珍妙な道路標識があった! マニアでなくともニヤニヤせずにはいられない、奥深い世界をご堪能あれ。

 さて道路標識というもの、日常でよく見かけるものであるだけに、時として妙な噂やら都市伝説やらの題材にもなってしまう。たとえば「歩行者専用」の道路標識について、以下のような話を聞いたことのある方は多いのではと思う。

 ――この標識を作る際、親子連れの写真をモデルにしたのだが、これは実は子供を誘拐している男を、偶然に撮ってしまったものだった。手を引かれている女の子が、男から体を遠ざけるような姿勢をしているのは、嫌がって逃げようとしているためなのだ――。

写真を拡大 「歩行者専用」標識

 都市伝説の常で、確たるソースや根拠はおそらく何もない。ただ、この標識に描かれた人物は妙に腕がにょろりと伸びていて、体型も何やら宇宙人のようである。全体になんとなく不気味な雰囲気が漂うのが、こうした噂の出る理由なのではと思える。

 

 もうひとつ都市伝説のある標識が、「その他の危険」である。黄色の菱形に大きくビックリマークが描かれた、えらくインパクトの強いデザインだ。黄色地に黒の標識は「警戒標識」と呼ばれ、「十字路あり」「動物注意」「幅員減少」など、行く先に危険や注意すべき事柄があることを示す。で、これらに当てはまらない注意事項がある時が、「その他の危険」標識の出番なわけである。

写真を拡大 「その他の危険」標識

 というわけで多くの場合、「その他の危険」標識には補助標識が取り付けられ、どのような危険があるのか明示されている。だがこうした補助標識がなく、なぜ「その他の危険」が設置されたかわからないケースがある。これは、その場所に幽霊が出ることを示しているという噂があるのだ。

 まあ「幽霊が出るから標識を立てます」と申請して、お役所がはいよと予算を通してくれるわけもないのだが、そう言ってしまっては話は終わりである。というわけで実地の道路で、どのように「その他の危険」標識が用いられているか、いくつか検証してみよう。

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佐藤 健太郎

さとう けんたろう

1970年兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。大手医薬品メーカーの研究職を経て、サイエンスライターとして独立。文系の読者にもわかりやすい解説で定評があり、東京大学大学院理学系研究科の広報担当特任助教として東大の研究実績を対外発信する業務も担当した。『医薬品クライシス』(新潮新書)で2010年科学ジャーナリスト賞、2011年化学コミュニケーション賞を受賞。著書はほかに、『「ゼロリスク社会」の罠』『化学で「透明人間」になれますか?』(ともに光文社新書)、『炭素文明論』(新潮新書)、『ふしぎな国道』『世界史を変えた薬』(ともに講談社現代新書)などがある。


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