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宮城県石巻市で目撃される幻の「駐車」標識

【毎月20日更新】世にも奇妙な道路標識 第9回:幻の標識の最高峰「駐車三兄弟」を追う

ドライバーを除いては、ほとんどの人が意識をすることがないであろう「道路標識」。だが日本全国には、知られざる奇妙珍妙な道路標識があった! マニアでなくともニヤニヤせずにはいられない、奥深い世界をご堪能あれ。

幻の三兄弟

 これまで本連載では、「優先道路」「自転車並進可」「自転車一方通行」など、全国数ヶ所にしか設置されていないレア標識を紹介してきた。だがこの業界、いったいどこにあるんだと思わせる珍品はまだまだある。たとえば下に示す標識など、見たことのある方はおそらくほとんどおられまい。これら「平行駐車」「直角駐車」「斜め駐車」は、2008(平成20)年の法改正で登場した標識だ。だがこの三兄弟、制定から10年を経た今も設置例は非常に少なく、事実上幻の標識となっている。


「平行駐車」「直角駐車」「斜め駐車」標識

 これら標識の意味するところはごくシンプルで、それぞれ道路に対して平行、斜め、直角に駐車せよという指示だ。だが実際のところ、駐車位置の指定は路面に白線で枠を引いておけば用は足りてしまうわけで、正直言って何のために制定されたのかよくわからない。激レアなのもむべなるかなである。

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佐藤 健太郎

さとう けんたろう

1970年兵庫県生まれ。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。大手医薬品メーカーの研究職を経て、サイエンスライターとして独立。文系の読者にもわかりやすい解説で定評があり、東京大学大学院理学系研究科の広報担当特任助教として東大の研究実績を対外発信する業務も担当した。『医薬品クライシス』(新潮新書)で2010年科学ジャーナリスト賞、2011年化学コミュニケーション賞を受賞。著書はほかに、『「ゼロリスク社会」の罠』『化学で「透明人間」になれますか?』(ともに光文社新書)、『炭素文明論』(新潮新書)、『ふしぎな国道』『世界史を変えた薬』(ともに講談社現代新書)などがある。


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