◆ツイート会談の公式経緯

 ところで今回の米朝会談、トランプのツイートがきっかけになって実現したなどと言われます。
 問題のツイートをご紹介しましょう。
 6月29日の午前7時51分に送信されたものです。

 【中国の習近平主席との会談を含む、いくつかの非常に重要な会合をこなしたあと、私は(文在寅大統領とともに)日本を離れ、韓国に向かう。
 もし北朝鮮の金正恩委員長がこのツイートを見ていたら、今回の滞在中、私は南北国境/非武装地帯で彼に会うことになるだろう。握手をして「オッス!」と言うのさ(できるかな?)。】

https://twitter.com/realDonaldTrump/status/1144740178948493314

 ポンペオ国務長官が、わが国の河野外相に語ったところでは、小一時間で北朝鮮側からレスポンス(反応)があったとのこと。
 こうして事態は一気に動き、あれよあれよという間に、トランプと金正恩が板門店で握手した。
 以上が、公式に語られる経緯です。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46811680R00C19A7PP8000/

 NHKによれば、さる外務省幹部もこう語りました。

 【トランプ大統領がツイッターを投稿してから面会に向けた調整が始まったと聞いている。これだけ重要なトップ会談が、ツイートから始まるというのは、通常の外交では考えられず驚きだ。】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190630/k10011976111000.html

 今回の米朝会談、日本には事前の連絡がなく、外務省では情報の確認に追われたらしい。
 別の外務省幹部いわく。

【アメリカ大使館や国務省にも問い合わせているが、詳細は不明だ。トランプ大統領らしいやり方だが、今回の米朝対話が、北朝鮮の非核化や、拉致問題の解決につながるものなら歓迎したい。】

 「世界に誇る日米同盟の絆」を内外に吹聴、何かにつけて自国の立場がアメリカと「完全に一致」したと言っては喜ぶ現地妻ニッポンとしては、正直、あまり愉快ではないでしょう。
 だとしても、たった一つのツイートをきっかけに、調整がトントン拍子に進んだとすれば、それも仕方ありません。

 ・・・と、言いたいところですが。
 この経緯、いくら何でも出来すぎではないでしょうか?