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アメリカ独立と明治維新の共通点。そこにあった「草莽の志士」の活躍

明治維新150年、アメリカ人弁護士が問いかける幕末・維新の本当の価値 第3回

最新刊『世界に誇れる明治維新の精神』(ベスト新書)を執筆する過程で、ケント・ギルバート氏は、アメリカ独立と日本の明治維新の間に共通点を見いだした。そして、なぜ中国や韓国には決して「維新」が起きず、近代化できなかったのかもクリアになったという。

■アメリカ独立と明治維新、3つの共通点とは?

 

――アメリカ独立と明治維新では1世紀ほどの差があります。どのあたりに共通点があるのですか?

 ポイントは、外圧による気づき、国を統一するためのアイテムの存在、そして「草莽の志士」の活躍です。

 アメリカという国はあくまで連邦であって、今も主体は州です。独立戦争を戦う前はイギリスの一部である各植民地という意識が強く、横のつながりは弱かったのです。

 日本も、江戸時代は非常に近かったと思います。主体はあくまで藩でした。

 この流れを変えたのはともに外圧です。日本にはアメリカから黒船が来ました。その1世紀前、アメリカには突如イギリス本国が不当な課税を始めました。ここで初めて、それまで意識が薄かった「国」をまとめ、力を発揮しなければならない事態に直面することになったわけです。

 日本には幸い貴重な「遺産」がありました。天皇の存在です。万世一系で私心を持たない天皇が幕府の上位に残っていたため、それを再発見・再利用することで国をまとめることができました。

 いっぽう、アメリカは大変でした。イギリス国王に裏切られてしまったからです。そこで、星条旗や国歌といった目に見えるもの、そして憲法と大統領制という「人工的」なアイテムを作り出し、アメリカという国をまとめることができたわけです。

 この過程で、草の根の愛国者、日本語で言う「草莽」の活躍がありました。理不尽な出来事に対して、人々の力を結集するために私心を捨てて立ち上がることができた、より大きな視野を持つ愛国者たちのおかげで、アメリカも新しいステップに進むことができたわけです。

 
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ケント・ギルバート

1952年、アイダホ州に生まれる。1970年、ブリガムヤング大学に入学。翌1971年に初来日。その後、国際法律事務所に就職し、企業への法律コンサルタントとして再来日。弁護士業と並行してテレビに出演。2015年、公益財団法人アパ日本再興財団による『第8回「真の近現代史観」懸賞論文』の最優秀藤誠志賞を受賞。著書に『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』、『中華思想を妄信する中国人と韓国人の悲劇』(ともに講談社+α新書)、『リベラルの毒に侵された日米の憂鬱』(PHP新書)、『日本人だけが知らない世界から尊敬される日本人』(SB新書)、『米国人弁護士が「断罪」東京裁判という茶番』(小社刊)などがある。


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