何だかんだ充電期間は必要だった

 いずれにしても僕はこの充電期間は重要だったなと思っています。自分からお笑いの世界から引いていたわけですけど、どうせあのままTVに出ていても同じ結果になっていたと思います。とにかくお笑いのサイクルが速かった。一回TVに出始めると、露出がすごいしネタもすごく消耗する。僕のスタイルだと、3~4分の一回の尺でネタを何個も出さないといけないですし。

 これが漫才ブームのときは違ったんです。憧れていたツービートさんだって僕の感覚では、『花王名人劇場』とかに出て新ネタをおろすのは半年に1回くらい。それが僕のときは毎週新ネタ状態で、これってお笑いの世界ではそれまでないことだったんです。でも僕はそんなに面白いネタがポンポン出てくるような天才じゃなかった。事実「ヒロシです」のネタも1年弱で使い果たしましたし。いま振り返るとそういう限界も感じていて「TVはもう向いていないです」と言ったのかもしれません。

明日の質問は…〈Q12 これまでの人生で「どん底」はいつだったんですか?〉です。