【知っておきたい目の常識○と×】 | BEST T!MESコラム

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知っておきたい目の常識○と×

間違った常識や思い込みは、眼病を見逃すだけでなく、目の老化を進行させてしまうこともある。正しい知識を身につけて、しっかりと目をケアしよう!

Q1/遠くを見ると目の疲れが取れる?

A/ 

中学生ぐらいまでなら、近視が進行しづらくなるケースはあるが、中年以降で目が良くなることはない。だが、目の疲れには効果があるので、パソコンを見続けている場合は、1時間に1回は遠くを眺めるようにした方がいい。

 

 

Q2/近視の人は老眼にならない。

A/×

誰でも老眼になる。ただ、近視の人は老眼になっても手元は見えるため、気がつきにくい。一方、元々、手元を見ることが苦手な遠視の人は、早く症状に気づくが、どちらであっても結局、老眼は避けられない。

Q3/ブルーベリーで老眼が治る?

A/×

網膜にはブルーベリーに含まれる成分があるため、悪くはないと思われるが、実はデータがあまりない。目にいいからと大量に食べてもそれほど期待はできない。目にいい栄養素としてはビタミンA、C、Bが挙げられる。

 

 

Q4/サングラスは白内障予防になる?

A/○

目の大敵、紫外線をカットする意味では効果があるが、サングラスの色が濃い方がいいというのは誤り。暗くなると瞳孔が開いて、かえって余計に紫外線が入ってきてしまう。UVカットできるものを選ぶようにしよう。

Q5/ブルーライトは目に良くない?

A/×

交感神経を活発にすると言われている。スマホを寝る前に見ると寝つきが悪くなるのもブルーライトが原因だと考えられているが、朝や昼間にはむしろ必要な光であり、目に悪いと決めつけることはできない。

Q6/老眼鏡をかけると症状が進む?

A/×

そう思われているのは、老眼鏡をかけ始めるのが、老眼が進む時期だから。老眼鏡をかけるかけないは、症状の進行とは全く関係がない。手元が見えにくくなったら、早いうちから使った方が快適に生活できる。

Q7/視力は一度落ちると回復しない?

A/○

病気ではなく加齢によるものは、残念ながら回復しない。目のピント調節力をグラフにすると、10代の頃から下がり始める。以降、ずっと下がっていき、60歳くらいに底辺に達すると、そこからは良くも悪くもならない。

Q8/目を水で洗うのは眼病予防にいい?

A/×

目を冷やすという意味で、顔を洗うのはOK。ただ目そのものを洗うのは、涙も流してしまうのでよくない。現在では、日本眼科学会が小学校の授業などで、プールから上がる際に目を洗わないよう指導している。

 

 

Q9/コンタクトレンズよりメガネの方が目にいい?

A/×

コンタクトはだいぶ進化し、使い捨てタイプなど、清潔で安全になっている。コンタクトをした上から、老眼鏡をかけるなど、メガネとコンタクトどちらがいいかというよりは、各々の生活に合ったものを選ぶべき。

Q10/十分な睡眠をとることが、目の健康に重要なの?

A/○

目の老化にはあまり関係ないが、睡眠時間が短く、長時間目を使っていれば、ピントが合いにくくなったり、疲れ目や目の乾燥など、いろいろな問題を引き起こす。健康のために十分な睡眠をとるのは大切。

取材・文/田中幾太郎 

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大鹿 哲郎

おおしか てつろう

筑波大学医学医療系眼科

教授

1985年東京大学医学部卒。同医学眼科学教室入局。東京厚生年金病院眼科、東京大学医学部講師、同助教授を経て2002年より現職。著書に『目の病気がよくわかる本』(講談社)など。


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