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話し上手と書き上手【森博嗣】新連載「日常のフローチャート」第5回

森博嗣 連載エッセィ「日常のフローチャート Daily Flowchart」連載第5回

 

【ドライブ三昧の毎日】

 

 昨日は、奥様(あえて敬称)と犬1匹を乗せ、往復で200kmくらい走ってきた。クラシックカーの調子が良くなっている証拠だ。修理工場へ持っていくたびに調子を上げている。このままでは、最後には新車になるのではないかと危惧されるほどだ。

 もう朝は0℃近い。冬は工作室に籠もって、またいろいろなプロジェクトを進めることになる。そのための材料や資料などを日々集めている。読書が趣味の人は、本を購入して「積読(つんどく)」するそうだが、材料と資料を集めたところで、なかなか着手しない工作好きも多い。自分に対して「さっさと始めなさい」と声をかける羽目になる。この場合、「さっさと」が客観性不足で余計な表現である。

 

木造橋を渡る40号機が引く列車。今年は、木造橋と信号機の修繕・拡張工事に半年を要した。来年は何をしようか、と考えながら日々運行。

 

文:森博嗣

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森博嗣

もり ひろし

1957年愛知県生まれ。工学博士。某国立大学工学部建築学科で研究をするかたわら、1996年に『すべてがFになる』で第1回「メフィスト賞」を受賞し、衝撃の作家デビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか、「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、また『The cream of the notes』シリーズ(講談社文庫)、『小説家という職業』(集英社新書)、『科学的とはどういう意味か』(新潮新書)、『孤独の価値』(幻冬舎新書)、『道なき未知』(小社刊)などのエッセィを多数刊行している。

 

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