「保守」を自称する反日勢力が跋扈する日本。いまこそ三島由紀夫の言葉を思い出せ!(前編)【適菜収】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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「保守」を自称する反日勢力が跋扈する日本。いまこそ三島由紀夫の言葉を思い出せ!(前編)【適菜収】

【隔週連載】だから何度も言ったのに 第50回


ここのところわが国の凋落を如実に示すようなニュースが相次いだ。杉田水脈の人権侵犯認定、エセ保守界隈の新党結成、デマ工作員「Dappi」の正体発覚。この3者に共通するのは、究極の売国奴である安倍晋三を礼讃してきたことだ。『日本人は豚になる 三島由紀夫の予言』(KKベストセラーズ)で、三島は日本の今をあまりにも正確に予測していたと語る著者適菜収氏の「だから何度も言ったのに」第50回。


岸田文雄

 

■日本は依然として闇の中

 

 2016年、杉田水脈がフェイスブックに「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」と写真付きで投稿した問題で、大阪法務局は人権侵犯と認定。すでに札幌法務局も投稿が人権侵犯だと認定していた。これが国会議員。杉田は「日本国の恥さらし」などとブログやフェイスブック、ツイッターに投稿していたが、「日本国の恥さらし」は杉田である。

    *

 杉田は保育所の待機児童問題に関し、産経新聞のコラムでデマを流したりもしている。もっとも世の中には一定の割合で杉田のようなおかしな人物は存在する。それはそれで仕方がない。一番の問題は、このような人間を再び政界に呼び込み、「適材適所」などと言って擁護してきた異常な組織である。

 

杉田水脈

    *

 ジャーナリストの櫻井よしこは、ネット番組で、杉田についてこう語っている。

《安倍(晋三)さんがやっぱりね、「杉田さんは素晴らしい!」って言うので、萩生田(光一)さんが一生懸命になってお誘いして、もうちゃんと話をして、(杉田は)「自民党、このしっかりした政党から出たい」と》

 杉田という最底辺のネトウヨレベルの人物を比例単独候補に押し込んだバカが、78カ月も総理大臣をやっていたのだから、国が傾くのも当然。

 

櫻井よしこ

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 杉田がどういう人物なのか明らかになっているのに、第2次岸田改造内閣で総務大臣政務官に。杉田を任命した責任を問われた岸田文雄は「任命責任については、この人事は適材適所ということであります」と答弁。最終的に杉田は辞任したが、これが自民党。

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 札幌法務局で人権侵犯が認定された後、自民党は杉田を党環境部会長代理に充てる人事を決めた。いよいよ自民党は組織をあげて国民にケンカを売ってきた。

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適菜 収

てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

 

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