しなの鉄道の観光列車「ろくもん」北信濃雪見酒プラン試乗会 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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しなの鉄道の観光列車「ろくもん」北信濃雪見酒プラン試乗会

あっという間の2時間。何とも贅沢な鉄道旅行

■味覚と視覚でリンゴを堪能

牟礼駅ではアップルシードルの試飲会が行われた

 列車は牟礼駅に到着、ここで17分停車する。ホームに降りると、大きな樽をテーブル代わりにして、りんごを並べ、瓶を持った女性が立っていた。牟礼駅のある飯綱町はリンゴの産地で、それを使ったりんごのシードルのPRだった。試飲させていただいたシードルはふじりんごと高坂りんごという飯綱町でのみ栽培されている貴重な品種をブレンドしたもの。お酒とは思えない爽やかな飲み心地だった。りんごの産地をアピールするため、駅舎内の玄関上方には飯綱のりんごを描いた壁画が飾られていた。田窪恭治画伯が描いたもので、ここに飾られているものは複製だ。原画は、駅からクルマで5分くらいのところにあるアップルミュージアムに展示している。

牟礼駅駅舎内に掲げられたりんごの絵

 牟礼駅には山羊の駅長がいるそうで、駅舎から少し離れたところには屋根がなく囲いだけの駅長室があった。もっとも、6月から10月までの決められた日曜日にしか出勤しないので、この日は駅長の影も形もなかった。

 何かと話題の多い牟礼駅を発車。ろくもんは、再び鳥居川に沿って走る。車窓を眺めているとアテンダントさんが、今度は焼おにぎり茶漬けを運んできた。ご飯の代わりに焼きおにぎりが浮かんでいるところが風変りだ。これまた美味で、食事の最後を飾るにふさわしいものだった。

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