松井一郎に訴えられた水道橋博士が大阪高裁で敗訴、即最高裁上告を決意。この裁判が理不尽極まりない理由とは |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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松井一郎に訴えられた水道橋博士が大阪高裁で敗訴、即最高裁上告を決意。この裁判が理不尽極まりない理由とは

 

◼︎大阪高裁でも水道橋博士の主張は認められなかったのはなぜなのか

 

 12月21日、大阪高等裁判所前には判決をこの目で見ようと多くの人が駆けつけた。当サイト含めてメディア・マスコミ関係者も含めて約30名が結果を見届けることになった。博士は黒のジャケットと上着と同じ色のハットを被り、担当弁護士とともに姿を表した。法定内では、少し緊張した面持ちのように見えた。今回の裁判は、開廷前にはマスコミのカメラが入るほど注目度が高かった。しかし松井氏側は当事者である一郎氏はもちろん、弁護人すら出廷しなかった。

 午後1時15分、裁判官が入廷して判決文を読み上げる。第一審と同じく、水道橋博士に損害賠償金110万円(慰謝料100万円及び弁護士費用10万円)及びこれに対する令和4年2月13日から支払い済みまで年3%の割合による遅延賠償金の支払いを求める内容で被告側の請求を棄却。一方、原告側の「認められた賠償額が少ない」という請求も棄却した。1分もかからずに終わった裁判の直後、水道橋博士は裁判所の隣にある弁護士会館のロビーで「最高裁までやるつもりだった」と語り、最後まで争うことを明言。水道橋博士は、午後2時30分から大阪市内で記者クラブ主催の会見を行うことに。

 会見では、まず弁護人である佃弁護士から裁判の説明が行われた。裁判の争点は一審同様、投稿のサムネイルに表示された「強姦疑惑」が名誉毀損だと主張する松井氏側と、投稿の内容は松井氏側の主張とはまったく異なるという点で争われた。佃弁護士はその主張についてかなり丁寧に説明したと述べた上で、その内容についてあらためて具体的に述べた。

 

「そもそもツイートの本文自体が松井氏側の言うような提示をしていない。次にツイートから動画を再生すると11分47秒からスタートします。その内容は松井氏側のファミリー企業が大阪市から多くの仕事を受注しているというエピソードが話されている。つまり強姦疑惑とは全く関係がないんです。

 強姦疑惑について動画で語られているのは、それよりも前に松井氏にはその(強姦)ような疑惑があったが、以前ツイートした人は名誉毀損で損害賠償で負けていると。そのような事実はなかったことが判決で認められましたという内容なんです。

 水道橋博士の話は、そんな話をすっ飛ばして11分47秒からスタートするように設定されている。そうした事実を合わせると強姦疑惑の4文字がサムネイルにあるからと言って、そのような事実を提示しているとは到底言えないでしょう。

 しかもブラウザやアプリによっては強姦疑惑の文字自体が読めない場合があります。裁判所に提出された証拠でも出ています。しかし裁判所は「読めるものもあるでしょう。原告側から出してきた証拠では読めますと言っているんです。こちらが「見えていないのもあるでしょう」と言っても、それは一般的な表示形態の一つであるというマジックワードを使って、そのように表示されるのだから水道橋博士は強姦疑惑を提起したという結論なんです」

 

 つまり、本文の内容、動画のリンクも強姦疑惑に触れられていないところから始まるのを、司法は完全に無視したということだ。地裁も高裁もサムネイルだけでしか判断しなかったようである。

次のページ水道橋博士がマスコミ関係者に対し怒りを露わにした理由とは

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  • 目次

はじめに−−「B層」とは何か?

✳︎

第一章 内田樹と『日本辺境論』

辺境と偏狭

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

B層グルメと某評論家

B層という言葉が出てきた経緯

なぜ日本はこんなことになってしまったのか

ルース・ベネディクトの『菊と刀』

安倍晋三の行動原理

学問のブレイクスルー

マイケル・ポランニーと暗黙知

百人一首を暗記する意味

「型」を知るということの贅沢

 ✳︎

第二章 自立を拒絶する人たち

白井聡の『永続敗戦論』

終戦記念日という欺瞞

冗談は櫻井よしこさん

「サヨク」と「保守」の自己欺瞞

「主権の欲求不満」の解消

 ✳︎

第三章 「正義」を笠に着る人たち

ウクライナ首都の名称変更は「正義」なのか?

「人間は見たいものしか見ない」

社会的リンチというB層の「正義」

人種問題における「正義」の暴走

「ルッキズム」批判は「正義」なのか?

言葉狩りは「正義」なのか?

若年層に選挙権を与えるのは「正義」なのか?

山本太郎と「正義感」について

 ✳︎

第四章 陰謀論に走る人たち 

「無知の知」と「無恥の恥」

不道徳としか言えない果物屋

「維新に殺される」

新型コロナは「バカ発見器」でもあった

ひっくり返って駄々をこねる老人たち

Yahoo!ニュースのコメント欄

知識はあるけど教養がないバカ

デマは言論の自由にあらず

社会の変化は元には戻らない

99%の人が知らない話

✳︎ 

第五章 無責任な人たち

安倍の次は維新に騙されるB層

メディアの劣化が止まらない

大阪都構想のデマと事実隠蔽

総選挙で湧いてきたB層

✳︎ 

第六章 恥知らずな人たち

飼い犬の遠吠え

安倍晋三の本質を映し出す一枚

ツッコミ待ち政治家だらけの国

日本の崩壊に気づいていないB層

日本最大の権力者は「改革バカ」

「ジューシー」発言は外部の拒絶

悪意なく嘘を重ねる人々

カルト化した自民党広報本部

百田尚樹の「歴史改ざんファンタジー」

日本人は悪に屈したネトウヨ用語を使い騒ぎ出した元首相

✳︎ 

おわりに−−人間は過去を忘れ野蛮は繰り返される

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篁五郎

たかむら ごろう

1973年神奈川県出身。小売業、販売業、サービス業と非正規で仕事を転々した後、フリーライターへ転身。西部邁の表現者塾ににて保守思想を学び、個人で勉強を続けている。現在、都内の医療法人と医療サイトをメインに芸能、スポーツ、プロレス、グルメ、マーケティングと雑多なジャンルで記事を執筆しつつ、鎌倉文学館館長・富岡幸一郎氏から文学者について話を聞く連載も手がけている。

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