意外に作れない「自分の時間」。社会人が勉強を続けるために必要なものとは?【角田陽一郎×加藤昌治】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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意外に作れない「自分の時間」。社会人が勉強を続けるために必要なものとは?【角田陽一郎×加藤昌治】

あんちょこ通信 第8回

 

■結局、家では勉強できないから

 

加藤:電車移動の間みたいな隙間時間ではできない勉強、ってやっぱりあるよねぇ。最近はカフェとかで勉強してから家に帰る人も多いよね。昼間のカフェは仕事してる人が多いけど、夕方以降は勉強してる人が多い。ご自宅だと誘惑が多いから勉強できないんだろうね。

 

角田:この質問者の方は基本リモートワークということだけど、ある意味ずっと家にいるわけだから、そこが実はやりにくいのかもね。

 今、海の街に構えてるオフィスにいて、今日も東京から車で来たんだけど、大学院の授業の録音を聞きながら運転して来たんだ。それが昼間の授業時間に聞くより頭に入るんだよ。車移動の時間を勉強にしているところがやっぱりある。僕が電車移動をしない理由もそれで、自分の車の中なら音読できるじゃんか。

 

加藤:なるほどね。カフェのコーヒー代の代わりに、車のガソリン代と駐車代を払ってる計算なのね。ながら時間の「○○しながら」の○○に相当する部分は、意外に勉強時間にも使えるかもしれないわけか。車に乗るのもそうだし、電車一駅分歩くのも、ぶつぶつ英語を音読しながら歩けるわけだし。

 

角田:車のもう一つのいい点は、寝ないことなんだよ。運転しながら寝たら死んじゃうから。

 

加藤:たしかに。自宅はその辺り危ないですね。個人的にはやっぱりベッドの近くはやばいなあ。

 

角田:加藤君はすぐ寝るよね。僕はタクシーでも寝ちゃうし電車でも寝ちゃう。ロケバスでも寝ちゃうから、他のスタッフがロケバスで移動する時にも、僕は自分の車で行くことにしてるんだ。名古屋や大阪ぐらいだったら車で行っちゃうもん。

 

加藤:なるほどそこまでやりますか。勉強時間の作り方はいろいろあるんだね。リモートワークだと、家でご飯を食べると外食より安く済むこともあるだろうから、その分をカフェ代に使ってもいいのかもね。

 

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角田 陽一郎/加藤 昌治

かくた よういちろう かとう まさはる

角田 陽一郎(かくた・よういちろう)

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者 

千葉県出身。千葉県立千葉髙等学校、東京大学文学部西洋史学科卒業後、1994年にTBSテレビに入社。「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「EXILE魂」「オトナの!」など主にバラエティ番組の企画制作をしながら、2009年ネット動画配信会社を設立(取締役 ~2013年)。2016年TBSを退社。映画『げんげ』監督、音楽フェスティバル開催、アプリ制作、舞台演出、「ACC CMフェスティバル」インタラクティブ部門審査員(2014、15年)、SBP高校生交流フェア審査員(2017年~)、その他多種多様なメディアビジネスをプロデュース。現在、東京大学大学院にて文化資源学を研究中。著書に『読書をプロデュース』『最速で身につく世界史』『最速で身につく日本史』『なぜ僕らはこんなにも働くのだろうか』『人生が変わるすごい地理』『運の技術』『出世のススメ』、小説『AP』他多数。週刊プレイボーイにて映画対談連載中、メルマガDIVERSE配信中。好きな音楽は、ムーンライダーズ、岡村靖幸、ガガガSP。好きな作家は、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、司馬遼太郎。好きな画家は、サルバドール・ダリ。

                                                             

加藤 昌治(かとう・まさはる)

作家/広告会社勤務

大阪府出身。千葉県立千葉髙等学校卒。1994年大手広告会社入社。情報環境の改善を通じてクライアントのブランド価値を高めることをミッションとし、マーケティングとマネジメントの両面から課題解決を実現する情報戦略・企画の立案、実施を担当。著書に『考具』(CCCメディアハウス、2003年)、『発想法の使い方』(日経文庫、2015年)、『チームで考える「アイデア会議」考具応用編』(CCCメディアハウス、2017年)、『アイデアはどこからやってくるのか 考具基礎編』(CCCメディアハウス、2017年)、ナビゲーターを務めた『アイデア・バイブル』(ダイヤモンド社、2012年)がある。           

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