左遷された(されそうな)人に気づいてほしい陽転思考とは【角田陽一郎×加藤昌治】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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左遷された(されそうな)人に気づいてほしい陽転思考とは【角田陽一郎×加藤昌治】

『仕事人生あんちょこ辞典——50歳の誤算で見えた「ブレイクスルーの裏技45」』とは

 

■その左遷を相対化できたら?

 

角田:あと、サラリーマンは、運のほうが大きいよね。ちょっとした左遷はそういうやり方で対処できるかもしれないけど、本当に人生の岐路になるような左遷もあるじゃない。

 その場合ってもう、本当に運としか言いようがないというか、神様を持ち出すとちょっといかがわしいんだけど、「いいよ、もう頑張らなくて」って肩を叩かれた時なんじゃないかとも思うんだよね。

 イチローですら45歳で引退を迎えたわけだし、安倍首相が首相を辞める時だって、それを普通は左遷とは言わないけれど、やっぱりターニングポイントなわけだから広義に考えれば左遷ってことじゃん。

 誰にでも、どこかで来るものだと思うんだよ。それが幼稚園の時かもしれないし、死ぬ直前に来る人もいるかもしれないけど、それが来たら「もう頑張らなくていいんだよ」ってことで、ただ受け入れるっていうのもありなんじゃないかと思う。たしかに、「人生終わりだ」みたいな左遷が来る時もあると思うんだよ。

 

加藤:人生は終わらないんじゃないの? それをどう使うかであって。

 

角田:とは言っても、本当に悲しい時だってあるじゃん。悲しい時に「こういうふうにやればリカバリーできるよ」って言われて済む悲しさもあるんだけど、「それも分かるけど、本当に悲しいんだよ」という時も人生にはあるじゃん。それが左遷によってもたらされた場合はどうしたらいいのかなって思ってさ。

 

加藤:もちろん、その瞬間はどうしようもなく悲しいと思うけど、それが365日ずっと続くわけじゃないだろうから、少し長いスパンで見守るのがいいんじゃないかな。

 漫画家の西村しのぶ*先生の名言に、これ勝手に名言認定しているんだけど、「失恋には男薬と時間薬」というのがありまして。その瞬間に「落ち込むな」とは云わないけど、時間が経てば癒える、っていうかさ。

 占星術の來夢(らいむ)先生が「占いを信じるな。使え」とおっしゃるのにも、なるほどと思う。和田さんの「陽転思考」とちょっと似てるよね。「左遷される」って占いが出たとしても、それをどう使うかって考えることができれば、落ち込んでいるだけにならずに済むんじゃないの? と思います。

 もっと長いスパンで見れば、左遷されたところから復活していく人もサラリーマンにはいっぱいいるでしょう。左遷されたとしても、それは今まで流れてきた川から本当に陸に揚げられちゃったのか、それともすごく流れの悪い遊水池みたいなところにいるだけなのか、すぐに判断しなくていいんじゃないかという気もしますね。

 

角田:つまり「左遷っていうけど右遷かもしれないじゃん」ってことでしょ? 左と右って、立ち位置によってどっちがどっちだか変わるわけだしね。

 

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角田 陽一郎/加藤 昌治

かくた よういちろう かとう まさはる

角田 陽一郎(かくた・よういちろう)

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者 

千葉県出身。千葉県立千葉髙等学校、東京大学文学部西洋史学科卒業後、1994年にTBSテレビに入社。「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「EXILE魂」「オトナの!」など主にバラエティ番組の企画制作をしながら、2009年ネット動画配信会社を設立(取締役 ~2013年)。2016年TBSを退社。映画『げんげ』監督、音楽フェスティバル開催、アプリ制作、舞台演出、「ACC CMフェスティバル」インタラクティブ部門審査員(2014、15年)、SBP高校生交流フェア審査員(2017年~)、その他多種多様なメディアビジネスをプロデュース。現在、東京大学大学院にて文化資源学を研究中。著書に『読書をプロデュース』『最速で身につく世界史』『最速で身につく日本史』『なぜ僕らはこんなにも働くのだろうか』『人生が変わるすごい地理』『運の技術』『出世のススメ』、小説『AP』他多数。週刊プレイボーイにて映画対談連載中、メルマガDIVERSE配信中。好きな音楽は、ムーンライダーズ、岡村靖幸、ガガガSP。好きな作家は、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、司馬遼太郎。好きな画家は、サルバドール・ダリ。

                                                             

加藤 昌治(かとう・まさはる)

作家/広告会社勤務

大阪府出身。千葉県立千葉髙等学校卒。1994年大手広告会社入社。情報環境の改善を通じてクライアントのブランド価値を高めることをミッションとし、マーケティングとマネジメントの両面から課題解決を実現する情報戦略・企画の立案、実施を担当。著書に『考具』(CCCメディアハウス、2003年)、『発想法の使い方』(日経文庫、2015年)、『チームで考える「アイデア会議」考具応用編』(CCCメディアハウス、2017年)、『アイデアはどこからやってくるのか 考具基礎編』(CCCメディアハウス、2017年)、ナビゲーターを務めた『アイデア・バイブル』(ダイヤモンド社、2012年)がある。           

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  • 2021.09.02