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大宮界隈・板倉勝重と松永久秀ゆかりの地へ【前編】

季節と時節でつづる戦国おりおり第346回

■浄土宗延命山長円寺

 過日、所用で京都に行って参りました。むろん、「隙あらば史跡巡り!」でございます。この日は阪急電車で入洛いたしましたので、終点ふたつ手前の大宮駅で下車に、南に足を向けることにしました。

 しばらく歩くとまず行き当たるのが、こちら。

 

 浄土宗延命山長円寺さんです。慶長13年(1608)に時の京都所司代・板倉勝重が建立したお寺で、愛知県西尾市にも同名の板倉家菩提寺があります。

 こちら京都の長円寺さんは、幕末には鳥羽・伏見の戦いで不詳した幕府軍将兵の治療所となったとか。山号の「延命」といい、寺号の「長円」(長久で、欠けたところ=病気やけが)が無い)といい、まさに傷病者を看護するにふさわしい場所ではありませんか!

 ここからさらに南に下ると、妙恵会墓地(総墓所)が見えてきますね。

 

 

 この土地はかつての松永久秀の屋敷跡だそうで、久秀(中央の法号)とその子・久通(右の法号)の墓碑があります(左の法号は不詳)。法華信徒だった久秀は本圀寺の塔頭・戒善院に墓地用として屋敷地を寄進したとか。その義理もあって、天正5年(1577)大和信貴山城で織田軍に攻め滅ぼされた後のいつ頃かに由縁の人がここに墓石を置いたのでしょう。

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橋場 日月

はしば あきら

はしば・あきら/大阪府出身。古文書などの史料を駆使した独自のアプローチで、新たな史観を浮き彫りにする研究家兼作家。主な著作に『新説桶狭間合戦』(学研)、『地形で読み解く「真田三代」最強の秘密』(朝日新書)、『大判ビジュアル図解 大迫力!写真と絵でわかる日本史』(西東社)など。


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