【【2040年のモノ】「うつ」状態を知らせてくれるペンの登場】 | BEST T!MESコラム

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【2040年のモノ】「うつ」状態を知らせてくれるペンの登場

2040年の「文房具」を想像してみる〈後編〉

■未来のペンは心のヒダを書く

インタビューにお答えいただいた、掛さん。

「ペンから、文字情報だけではなく“感情”を読み取れないかと考えています。デジタルペンと脳波の動きを連動させて、文字を書いている時の気持ちがポジティブなものか、ネガティブなものかをビジュアライズするデモも作っています。そしてそこから先にすすんで、自分自身を見直すことために、ある程度クローズドの環境で自分のネガティブな気持ち・感情も発信できるような場も作れないかと考えています。書くことで、“うつ”など自分自身気づかなかった状態に気づかせて、だから旅行に行ってストレスを発散させてないとダメだよ、と背中を押せるようなサービスの構築。そしてそうした情報をえるためのインプットをデジタルペン・ノートから提供できないかと考えています。それが普通になっているのがわたしたちの描く2040年の世界でしょうか」(掛さん)

 デバイスはデジタルになる一方で、人間の心のヒダというアナログ的なものが写し取れるようになる、というのは面白い。最後に菅野さんがペンとノートの未来をこうまとめてくれた。

「今は、ノートという物体があり、そこに(アナログの)インクが垂れています。それが未来は、(デジタルの)インクが、インターネット空間に乗って自由に浮遊するようになる。様々なアプリケーション、クラウドの中で。そうすると、教育にかぎらず、司法手続き、ビジネス、私生活。さまざまに可能性は広がります」(菅野さん)

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小林 拓矢

こばやし たくや

1979年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学卒。フリーライター。単著『早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした』(講談社)、共著に首都圏鉄道路線研究会『沿線格差』『駅格差』(ともにSB新書)など。


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