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上等カレーにチャレンジ

渋谷駅近くの目を引く店名。その味は果たして…。

一度食べてみたかったのが、渋谷駅近くの「上等カレー」。
今日はカレー気分なので思いきってチャレンジしてみよう。
お店はちょっと階段を登ったところにある。
カレーの専門店だが、トッピングはいろいろとあるのだ。
迷ったけど、最初だから基本のカレー630円にする。

▲一度食べてみたかった「上等カレー」

 

 

 

 

 

 

 

▲大阪にお店が多いんだね。

 

 

 

 

 

 

 

 

店内に入り、左手にある券売機でチケットを買い、
窓際のカウンターに座る。
店内はカウンター席が中心。
チケットをコック帽のお兄さんに渡して、
机の上のポットからコップに水をくんで
飲んでいると、カレー登場。

これはなんとも美しいフォルムのカレー。
お兄さんは、机の上の小箱を開けて
「スプーンはここにあります。
このなかには(小箱の上の壺を示して)、
福神漬けとキャベツの酢漬が入っています」
と教えてくれる。

まず、それぞれを少しずついただいた上で、
カレーを食べ始める。粘度は普通で、
よく煮込まれているせいか肉は細片状になっている。

ルーは辛いけれど、豊潤なスパイスを背景に感じる
深みのある仕上がり。
家カレーとは一線を画する専門店のカレーだなあ。
おいしくてスプーンを動かしてバクバク食べ進める。

途中でもらっておいた福神漬と
キャベツの甘酢漬を混ぜて食べると、
福神漬はもちろん、キャベツのシャキシャキした
歯ごたえが実にたまらない。
結構量はあったのだが、かなり短期間で食べてしまった。

▲キャベツの甘酢漬がおいしい!

 

 

 

 

 

 

 

食後に、口の中は辛さで少しだけ痺れ、
豊かなスパイスの香りが余韻として残っている。
おいしいカレーというのは食べた後がさらにおいしいのだ。
さらに、この店のカレーは周期的に食べたくなりそうだな
と思いつつ、店を後にしたのであった。
今度はトンカツカレーを食べてみようかな。

▲これは確かに「上等」においしかったよ

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今 柊二

こん とうじ

1967年愛媛県生まれ。定食評論家。

首都圏をはじめ全国の定食屋・立ちそば屋を訪ね歩き、

調査・研究を行っている。著作に『定食ニッポン』『立ちそば大全』(ともに竹書房)、『定食バンザイ!』(ちくま文庫)、『定食学入門』(ちくま新書)『定食と文学』(本と雑誌社)、『旨い定食 途中下車』(光文社新書)等多数。


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