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徹夜をしなければ終わらない仕事は仕事じゃない。

自律神経が整えば休まなくても絶好調⑩

日本人に必要なのは働き方改革だけではない。一番大事なのは休み方改革だ。最新刊『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(ベスト新書)を上梓した、医師・小林弘幸氏は「徹夜を要するような計画は決定的に間違っている」と語る。いま見直すべき仕事の進め方と体の休め方。

一度の徹夜は長く尾を引く

 

 もちろん、睡眠時間が過度に短ければ心身に悪影響を与えます。先に紹介した数々の研究でも、6時間を切ると健康に害が出てくることがわかっています。

 ところが、東京のビジネスパーソンは先進諸国の中で圧倒的に睡眠時間が短く、平均5時間46分というデータがあるそうです。

 ちなみに、ソウルも短くて5時間55分となっています。おそらく、日本人や韓国人は働き者なのでしょう。

 しかし、これは決して自慢できることではありません。ビジネスパーソンの使命は成果を出すことであって、長く働くことではありません。いい成果をものにするためには心身を健康に保つ必要があり、そのために睡眠時間を確保することこそビジネスパーソンの重要課題ではないでしょうか。

 もし、「本当に確保できない」のであれば、その仕事の計画自体が間違っているのです。

 とくに、徹夜を要するような計画は決定的に間違っています。 私は体質的にショートスリーパーで、多忙なときは3~4時間しか寝なくても大丈夫で
すが、徹夜はしません。一度、徹夜をしてしまうと、体のリズムがひどく崩れ、戻るまでに数日を要するからです。

 私も、若い頃には一晩くらい徹夜しても、翌日ぐっすり眠れば大丈夫でした。しかし、いまは、徹夜などしたら「翌日ぐっすり」とはいきません。「ぐったりしているのに眠れない」状況に陥ります。
 
 日内変動のグラフを確認してください。

 徹夜をすれば、副交感神経が優位になる夜のタイミングが訪れることがありません。そのまま交感神経優位でいれば、心身はずっと興奮状態。すっかり乱れた自律神経は、なかなか元には戻りません。
 間違った仕事の計画は、自分で組み直しましょう。

『自律神経が整えば休まなくても絶好調』より構成)

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小林 弘幸

こばやし ひろゆき

1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。1987年、順天堂大学医学部卒業。1992年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導にかかわる。著書に『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(KADOKAWA)『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)『「ゆっくり動く」と人生がすべてうまくいく』(PHP研究所)など多数。


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  • 2017.06.09