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ゼロから「何か」を生み出させる絵本の読み方

受験もその先も。一生使える力になる、「究極の育て方」⑨

長男を東大とイェール、次男を難関国立大学医学部、わが子をそうそうたる名門校に送り込んだ母・小成富貴子さんの教育法。初の著書『究極の育て方』より、ユニークな絵本の読み方を紹介します。キーワードは「自分の頭で考える」こと。

『桃太郎』の続きを考える

 

 3歳くらいからは、子どもたちに絵本の続きを考えさせました。これはほとんど毎晩のようにしていました。

 例えば『桃太郎』。「鬼ヶ島から帰って来た桃太郎は、それからどうしたの?」と問いかけます。

 あるとき遠くの村まで旅に出かけた桃太郎。向かいから歩いてきた旅人に「あっ! 桃次郎さん! ご無事で何より」と話かけられてびっくり。「いえいえ、私は桃太郎。お人違いではありませんか?」不思議に思いながら家に帰り、おばあさんにこの一件を話すと、「桃太郎よくお聞き。お前には今までだまっていたけれど、実は桃は3個流れて来たんだよ」と言うではありませんか。
 ……という風に話をふくらませます。続きは奇想天外なものほど面白く、今まで考えたこともなかった新事実に更にワクワクドキドキ感が高まります。

 新しい絵本よりも、何度も何度も読んでよく知っているお話の方が、登場人物がイキイキと動き出して楽しんでくれます。

次のページ「新作」を作ってしまう

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小成 富貴子

こなり ふきこ

上智大学卒業。在学時スペインに1年間留学。クリニック経営やスペイン文化発信など複数の仕事を掛け持つ「働く母」。長男をイェール+東大という日米の最難関大学、次男を難関国立大学医学部に送り込む。他長男は、高校2年生時に世界ディベート大会に出場、高校3年生時に参加した模擬国連世界大会で日本人初の優秀賞を受賞するなど国際大会でも活躍。その2人の息子を育てた独特の教育法は「AERA」「バイキング」でも紹介され話題に。「どこに出しても恥ずかしくない子どもを育てる」「わが子を真の国際人に」という信念のもと、教育の専門家ではない著者がオリジナルな視点で考え、子育てに実践してきた。


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  • 2017.03.18