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堺の城②・家原城跡(1)

季節と時節でつづる戦国おりおり第429回

 

  堺市西区、伝仁徳天皇陵古墳の南4キロほどの場所に家原寺があります。このお寺は文殊菩薩さまがご本尊で、智恵の神様だけあって受験などの合格祈願の名所となっており、入試シーズンに奉納された奉納ハンカチで本堂の外周は真っ白です。

 今回はこの家原寺さんからスタート。奈良時代にこの地で生まれたと伝わる行基さんの開基です。行基さんは堺の浜近くに井戸を掘り、潮湯を創始したともいわれており、その潮湯をのちに豊臣秀吉が愛好したということで、戦国ネタにも少し関わりがありますね。

境内を出て南の山門(南大門、仁王門)を出、西へ歩くと、左(南)に大きな池が。「家原大池公園」です。

 体育館なども備えたこの大池公園、元から当地で水をたたえていたもので、『和泉名所図会』にもしっかり寺の表門の西南、道路の向かい側に描かれています。

 そして、家原寺の西の低みには「家原城跡」の碑が。大門には「家原」の文字が大きく入っていますが、この中の広場はだんじりの練習にでも使うのでしょうか

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橋場 日月

はしば あきら

はしば・あきら/大阪府出身。古文書などの史料を駆使した独自のアプローチで、新たな史観を浮き彫りにする研究家兼作家。主な著作に『新説桶狭間合戦』(学研)、『地形で読み解く「真田三代」最強の秘密』(朝日新書)、『大判ビジュアル図解 大迫力!写真と絵でわかる日本史』(西東社)など。


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