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緊急事態宣言延長で夏の北海道シリーズはもはや事実上不可能⁉

他場への代替開催になれば炎天下でのレースは必至!新型コロナウイルス以外の過酷な状況が人馬に襲い掛かる…


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■レース開催以外での経費の負担が大きい北海道シリーズにJRAは乗り気じゃない⁉

2019.8.18札幌記念 1着ブラストワンピース 写真⦿フォトチェスナット

 記事執筆時点(5月6日)で正式な発表はないものの、どうやら夏の北海道開催(札幌、函館)は中止(他場へ代替)されそうな状況だという。馬産地ライターは次のように解説する。

 「緊急事態宣言の延長が決まり、北海道は『特定警戒区域』に引き続き指定された。本来であれば5月中旬にもトレセンなどから人が移動するが、そもそも当初の予定より函館への移動が1週間遅くなることになっていたからね。
すでにJRAなどに対して移動を自粛するように自治体から要請があったという内容が伝わってきているよ」

 JRAは5月末までの無観客競馬を発表しているが、その期間を過ぎてもしばらくは人を入れられないだろうと指摘されている。

 「5月末まで無観客競馬を発表したというのはあくまでも様子見という意味だと思うよ。そもそも6月の函館競馬は開幕しても無観客じゃないの?という声も上がっていたが、ここにきて非常事態宣言が延長されたことによって、開催そのものが難しいという声で溢れている。
北海道サイドは函館や札幌に多くのトレセン関係者、マスコミ関係者が押し寄せて長期滞在するのを問題視しているようだ」(同ライター)

 スポーツ紙などにも北海道開催は無理だろう、という記事が掲載されていたが、どうやらJRAも対応策に奔走することになるだろう。そもそも、北海道シリーズはJRAにとっては積極的に開催したいわけではない。

 「調教施設や馬房数の関係で函館開催が閉幕してもしばらくは調教場として活用しなければいけないとか、そもそも6月中旬からの開催なのに5月中旬には競馬場を開放しなければならないという問題もあって経費がかかる。それでいて6月の函館開催は売上が好調とは言い難いからね。2012年から開催日数を減らしているわけだし、あっさりと北海道シリーズの中止を受け入れる可能性もあるんじゃないかな」(同ライター)

 あとは馬主会などを説得できるかどうかというところらしいのだが……。

 「札幌馬主協会は馬産地の大物が名を連ねている。ただ、みんなの一致した意見として、競馬自体はどこかで開催すべき、というもの。北海道シリーズが中止されるのは受け入れがたいところもあるとは思うけれど、競馬自体が開催されるのであれば仕方がないという空気も」(同ライター)

 北海道開催シリーズの中止が与える影響については次の機会にお届けすることにしよう。

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競馬最強の法則 編集部

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