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「健康長寿」の秘訣は、感謝して生きること

『医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣』発売記念コラム7

特に健康に気をつかっているわけではないのに、元気で長生きしている人はどこか違うのか? それは日々の基本的な生活習慣にあった。多くの患者を見る町医者であり、ベストセラー本の著者である長尾和宏先生が、90代を元気で過ごす人から得た、超基本の生活習慣とは。発売記念コラム、最終回です。

■「健康長寿」は、神様からのプレゼント

 

 まさか百歳まで生きるとは思わなかった!

 百寿者の方たちが共通しておっしゃることです。いまも、これまでも百寿者の方を30人ぐらい診てきましたが、「私ががんばって努力したからこうなったのよ!」と自信満々でおっしゃる方には一人も会ったことがありません。

 今でこそ百寿者は全国に6万5千人もいて、100歳まで生きることはそう珍しいことではなくなりましたが、高齢者と呼ばれる65歳以上の人口は3400万人ほどですから、百寿者はそのなかでのエリート集団であることには変わりありません。

 私は、努力して勝ち取ったというよりも、神様に選ばれた人たちなのだろうとも思います。

 本当に元気な百寿者になれるかどうかは、最終的には運次第かもしれませんが、ある基本的なポイントさえ押さえておけば元気で長生きできる確率が格段に高まると思っています。そのポイントが、次の7つの習慣なのです。

1嫌なことはしない
2 睡眠にはこだわる
3 おかずは多く、ご飯は少なく
4 毎日歩くことを習慣にする
5 医者と薬にはできるだけ近づかない
6 歯は大切にする
7 感謝して生きる

 7つ目の習慣「感謝して生きる」。ある意味では、これがいちばん大事な習慣かもしれません。

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長尾 和宏

ながお かずひろ

1958年、香川県生まれ。医師、医学博士。医療法人社団裕和会理事長、長尾クリニック院長。84年、東京医科大学卒業、大阪大学第二内科入局。95年、兵庫県尼崎市で開業、2006年より在宅療養支援診療所となり、外来診療と24時間体制での在宅診療を続ける。日本尊厳死協会副理事長、日本慢性期医療協会理事、日本ホスピス在宅ケア研究会理事、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本禁煙学会専門医、日本在宅医学会専門医、日本内科学会認定医、関西国際大学客員教授、東京医科大学客員教授。近著に『病気の9割は歩くだけで治る! 』『認知症は歩くだけで良くなる』(ともに山と渓谷社)、『がんは人生を二度生きられる』『その医者のかかり方は損です』(ともに青春出版社)、『「平穏死」10の条件』(ブックマン社)など多数。


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  • 長尾和宏
  • 2016.10.21