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ワインはダイエットに効果アリ!? 糖尿病専門医による健康的な「糖質制限」のススメ

【6日間集中更新! 特集「食べ方を変えれば、体が変わる。」】糖尿病専門医・牧田善二氏が、巷に広がる「糖質制限」の誤解を解く!!

いま話題の「糖質制限」は、糖質摂取量をコントロールすることでやせることができる注目のダイエット法です。しかし、糖質制限のしすぎはかえって健康を害する危険性がある、と書籍『日本人の9割が誤解している糖質制限』(KKベストセラーズ)の著者であり、糖尿病専門医として37年のキャリアをもつ牧田善二氏は指摘します。健康長寿が期待できて、かつ太らない食べ方とはどんな方法か? 牧田氏に教えていただきました。 

◆「お酒を飲むと太る」は間違い

ーー(牧田善二氏、以下同)アンチエイジング学会では、健康長寿のためにワインを1日2~4杯飲むことをすすめています。これまで何度も述べてきたように、お酒は肥満の原因にはなりません。“お酒は太る”と主張している人たちは、相変わらずカロリーで考えています。

 アルコール類の一例を見ていくと、350ミリリットルのビールが1缶約140キロカロリー、ウイスキーのシングルが約70~75キロカロリー、ワインはグラス1杯が約90キロカロリーとなっています。

問題なのはお酒自体ではなく、一緒になにを食べるかのようです。

 アルコール好きの人間が飲みに行けば、4人でワイン5本を飲んだとか、ビールの後にウイスキーのボトルを1本空けたということはよくある。しかし、そういう酒飲みの大半は太っていません。

 むしろ、お酒はあまり強くないから、みんなの分までつまみを食べているような人が太っています。しかも、フライドポテトやピザ、焼きおにぎりなど炭水化物を食べていることが多いのです。

 お酒そのもので太るのではなく、一緒に食べるもののほうに、実は太る原因があるようです。牧田氏はさらに「下戸の人は無理して飲む必要はないが、お酒が好きなら我慢せずに飲んだらいい」と言います。

◆とくにワインがおすすめ

血糖値上昇をおさえ、さらに動脈硬化予防も期待できる……?

ーーさまざまな実験によって、お酒が血糖値を下げることが証明されています。190人の糖尿病患者を二つの群に分け、一方には夕食時にワインを、もう一方にはノンアルコール飲料を飲んでもらうという実験では、翌朝の空腹時血糖値が、ワインを飲んだ群が平均22も低いという結果が出ています(Diabetes Care 30:31-6,2007より)。

 また、2004年の段階で、すでにドイツでは「白ワインを飲むとやせる」という論文が出ています。もちろん、赤ワインも悪くありません。赤ワインに含まれるポリフェノールは、動脈硬化の進行を抑えることがわかっています。

 さらに、2015年のヨーロッパ糖尿病学会では、「ワインを1日150ミリリットル飲むと血糖値が改善される」と発表されました。

 フランス人やイタリア人は、ワインを飲みながら何時間もかけて食事をします。彼らが食べる総量の割に太っていないのは、ワインを飲みながらゆっくりちびちびと食べているからではないでしょうか。

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糖尿病専門医。AGE牧田クリニック院長。1979年、北海道大学医学部卒業。地域医療に従事したあと、米国ロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病合併症の原因であるAGEの研究を約5年間行う。北海道大学医学部講師、久留米大学医学部教授を歴任し、2003年に東京・銀座に「AGE牧田クリニック」を開設。これまでにのべ20万人の患者を診ている。著書に「糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい」(講談社+α新書)、「人間ドックの9割は間違い」(幻冬舎新書)など多数がある。



 


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  • 2016.05.10