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フルーツは太りやすいという衝撃的な事実が判明

糖尿病専門医・牧田善二氏が、巷に広がる「糖質制限」の誤解を解く!!

夏が近付き、薄着の季節到来! 「ダイエットしなくては」と焦る人も多いのではないでしょうか。近年、効果的なダイエット法として注目を集めている「糖質制限」ですが、きちんとした知識がないままに取り組んでいると、やせようとしているのに、かえって太るサイクルに陥ることも。今回は、とくに誤解が多い「糖質」の摂り方について、37年のキャリアをもつ糖尿病専門医で『日本人の9割が誤解している糖質制限』の著者である牧田善二氏にお話を伺いました。

◆衝撃の事実!!「ヘルシー」の代表格とも言える
あの食べものが、やせない原因だったのかもしれない

フルーツを食べると太りやすいという衝撃の事実…知っていましたか?

 「ヘルシー」「体によさそう」「健康的」などいいイメージばかりのフルーツ。ダイエットをしているから、食事がわりにフルーツを食べている…なんて女性も多いのではないでしょうか。しかしこのフルーツの糖分が実は、太る原因にもなるものだったのです。
 糖質には4つの形があり、フルーツの糖分である「果糖」は、「単糖類」に分類されます。単糖類にはブドウ糖と果糖があります。
 「果物の糖分は果糖ですが、実は、ブドウ糖と果糖は少し構造が違っていて、ブドウ糖のほうがエネルギーになりやすいのです。そのため、体内にブドウ糖と果糖があったら、まずはブドウ糖がエネルギーとして使われ、果糖は後回しにされて脂肪に替えられやすいのです」(牧田善二氏)
 そして「とくに気をつけるべきなのが、生絞りのジュース」だと、牧田氏は指摘します。例えば、オレンジジュースなら、一杯のジュースをつくるために3~4個ほどは使われているでしょうか。一杯のジュースはあっというまに飲み干してしまいますが、実はそれと同時に、オレンジ3~4個分の果糖も摂取していることになるのです。
 また牧田氏は、フルーツは確かに太りやすいですが、だからといって体に悪いというわけではないので、誤解をしないでほしい、と続けます。なぜなら、人間の体にとって重要な栄養素のひとつであるビタミンも含んでいるためです。
 要するに大切なのは、太らないためにフルーツを食べすぎないこと、そして摂取方法に気をつけること。また、食べる時間帯も重要だといいます。
 「夜に果物を食べた場合、そのまま寝てしまいエネルギーとして消費されにくいので、とくに脂肪に替えられやすい」のだそう。そのため、「一日のビタミンを必要とする朝に食べるといい。それに、朝なら、血糖値が上がっても下がっていく」とのこと。
 ヘルシーなイメージが強いフルーツが実は太りやすい、というのは意外でしたが、必要な栄養素も含まれた重要な食べもの。量や食べ方に気をつけて、賢く摂取したいものです。

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糖尿病専門医。AGE牧田クリニック院長。1979年、北海道大学医学部卒業。地域医療に従事したあと、米国ロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病合併症の原因であるAGEの研究を約5年間行う。北海道大学医学部講師、久留米大学医学部教授を歴任し、2003年に東京・銀座に「AGE牧田クリニック」を開設。これまでにのべ20万人の患者を診ている。著書に「糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい」(講談社+α新書)、「人間ドックの9割は間違い」(幻冬舎新書)など多数がある。



 


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  • 牧田 善二
  • 2016.05.10