安倍晋三とその周辺が反日であるこれだけの理由【適菜収】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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安倍晋三とその周辺が反日であるこれだけの理由【適菜収】

【隔週連載】だから何度も言ったのに 第22回


安倍の国葬は戦後では吉田茂元首相、昭和天皇に続く3件目となる。統一教会は笑いが止まらないはずだ。教団と深いつながりがある人物が、天皇に並べられるのだから。


8月10日、第2次岸田カルト内閣が発足。内閣改造後も、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体との関係を認めている閣僚はなんと7人もいるという衝撃。加藤勝信、高市早苗、林芳正、寺田稔、西村明宏、岡田直樹。自民党がカルト集団とは切っても切れない関係であることを証明している。

 

自民党公安の調査対象になっていた

 

 いちいち面倒くさいから呼称は「旧統一教会」ではなくて「統一教会」でいい。どちらにせよ統一教会なんだから。

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 統一教会の信者救済を続ける「全国霊感商法対策弁護士連絡会」の弁護士や、問題を追及するジャーナリストは身の危険を感じているという。代表世話人の山口広弁護士は、記者会見で、「この問題に取り組み始めてから毎日200300件の嫌がらせ電話がかかってきて、3週間続いた。自宅の近所や事務所の周りで顔写真付きの誹謗中傷のビラを10万枚以上まかれた」と発言。代表世話人のひとりである河田英正弁護士の場合、当初は事務所と自宅に毎日、ほぼ同じ時刻に無言電話があり、時には受話器の向こうで「イヒヒヒ」と薄気味悪い笑い声を立ててガチャッと切れることもあったという。寿司、マスカットを勝手に注文されたり、ホノルルまでの航空券、ホテル5室、家政婦やマッサージ師の派遣なども予約されたとのこと。「長男が亡くなったので」と自宅に遺体搬送車を呼ばれたり。シンプルな反社ですね。

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 政治家の圧力により統一教会の摘発が止まったとされる件。有田芳生事務所は《統一教会の内部文書。摘発されないために警察に力を持っている議員への工作や裁判対策費用が「毎月1億円」。これらは霊感商法や信者たちからの献金です》とツイート。ジャーナリストの有田芳生は《統一教会が「政治の力」に頼ったとしか考えられない》と発言。

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 安倍政権の誕生に統一教会が大きく関わっていた可能性があると「しんぶん赤旗」が報じた。統一教会の関連団体「世界戦略総合研究所」の小林幸司事務局長は、20129月の自民党総裁選について、「首相になってほしいので安倍さんを応援し、投票した」と発言。安倍主催の「桜を見る会」に招待された件について「(総裁選で)応援したからですかね」と述べている。

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 細田博之衆院議長は、201910月、統一教会系の団体「UPF(天宙平和連合)」の国際会議で「安倍(晋三)総理に早速ご報告したいと考えております。韓鶴子総裁の提唱によって実現したこの国際指導者会議の場は、大変意義が深いわけでございます」と発言。韓鶴子は文鮮明の妻である。

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7月19日、人材派遣大手のパソナグループが会長である竹中平蔵の「8月退任」を発表した。

 

 パソナグループ会長を退任する政商の竹中平蔵が201528日に佐賀県唐津市で開催された「日韓トンネル推進 唐津フォーラム」で講演していた。主催した国際ハイウェイ財団は、統一教会の関連団体。「日韓トンネル」構想は文鮮明が提唱したものであり、2008年には自民党を中心とした超党派議員による「日韓海底トンネル推進議員連盟」が立ち上がっている。

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 猪口邦子元少子化担当相は、統一教会の関連団体「世界平和女性連合」主催のイベントに出席。同団体の関連月刊誌で対談していた。「私は(関連団体だと)知らなかった」と説明していたが、三浦瑠麗のようなキワモノではあるまいし、国際政治学者が知らないわけがない。ちなみに先述した有田は《統一教会の関連組織から、国会議員(事務所)に「取材があったら、知らなかったと答えてください」と連絡が行われている》とツイートしている。

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 自民党も公安の調査対象になっていた。「週刊新潮」によると、警視庁公安部が作成した捜査資料には、統一教会関係者の個人情報と併せ、関係が疑われる政治家の名前記載されていた。そこには、衛藤晟一、越智通雄、中川秀直、根本匠、吉野正芳、三塚博らの名前記されていたとのこと。「週刊新潮」GJ

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 立憲民主党が統一教会の問題をめぐり、国会に第三者機関を設置するよう自民党に打診したが、拒否されたとのこと。クズですね。

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  • 目次

はじめに−−「B層」とは何か?

 

第一章 内田樹と『日本辺境論』

 

辺境と偏狭

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

B層グルメと某評論家

B層という言葉が出てきた経緯

なぜ日本はこんなことになってしまったのか

ルース・ベネディクトの『菊と刀』

安倍晋三の行動原理

学問のブレイクスルー

マイケル・ポランニーと暗黙知

百人一首を暗記する意味

「型」を知るということの贅沢

 

第二章 自立を拒絶する人たち

 

白井聡の『永続敗戦論』

終戦記念日という欺瞞

冗談は櫻井よしこさん

「サヨク」と「保守」の自己欺瞞

「主権の欲求不満」の解消

 

第三章 「正義」を笠に着る人たち

 

ウクライナ首都の名称変更は「正義」なのか?

「人間は見たいものしか見ない」

社会的リンチというB層の「正義」

人種問題における「正義」の暴走

「ルッキズム」批判は「正義」なのか?

言葉狩りは「正義」なのか?

若年層に選挙権を与えるのは「正義」なのか?

山本太郎と「正義感」について

 

第四章 陰謀論に走る人たち

 

「無知の知」と「無恥の恥」

不道徳としか言えない果物屋

「維新に殺される」

新型コロナは「バカ発見器」でもあった

ひっくり返って駄々をこねる老人たち

Yahoo!ニュースのコメント欄

知識はあるけど教養がないバカ

デマは言論の自由にあらず

社会の変化は元には戻らない

99%の人が知らない話

 

第五章 無責任な人たち

 

安倍の次は維新に騙されるB層

メディアの劣化が止まらない

大阪都構想のデマと事実隠蔽

総選挙で湧いてきたB層

 

第六章 恥知らずな人たち

 

飼い犬の遠吠え

安倍晋三の本質を映し出す一枚

ツッコミ待ち政治家だらけの国

日本の崩壊に気づいていないB層

日本最大の権力者は「改革バカ」

「ジューシー」発言は外部の拒絶

悪意なく嘘を重ねる人々

カルト化した自民党広報本部

百田尚樹の「歴史改ざんファンタジー」

日本人は悪に屈したネトウヨ用語を使い騒ぎ出した元首相

 

おわりに−−人間は過去を忘れ野蛮は繰り返される

 

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適菜 収

てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

 

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