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「日本でもっとも繁栄している寺院の一つ」と評された根来寺の遺跡展示施設がプレオープン

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三大英傑にも一目置かれるほどの寺

■『根来寺遺跡展示施設』プレオープン

 戦国時代、大きな勢力を備えた根来寺(和歌山県・岩出市)は本州における最初の国産火縄銃を制作された場所としても知られ、日本の歴史のなかでも重要な役割を果たしてきたお寺のひとつです。当時の影響力は大きなものがあり、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三大英傑にも一目置かれるほどの存在でした。天下人・豊臣秀吉に「根来一寺を滅ぼせば、紀州の諸豪族は刃を交えず降伏する」と評されたほど。

 その根来寺の歴史を触れられるとともに、遺跡から出土した貴重な遺物の数々が展示される『根来寺展示施設』がプレオープンする。日本史上、多大な影響を及ぼしたお寺とその遺跡にぜひ一度、訪ねてみては!

 根来寺遺跡展示施設は、この地を訪れた人々に中世根来寺の往時の姿を伝えるべく、保存された根来寺遺跡を展示する施設です。

 展示施設では、発掘された半地下式倉庫を型取りし、リアルに再現した高精細レプリカを展示し、天正の兵火の火災の痕跡と当時の子院の姿を伝えます。さらに、随所に設置した解説板により、宣教師フロイスをして「日本でもっとも繁栄している寺院の一つ」と言わしめた根来寺境内の歴史とこの場所での子院の様子を解説します。また、甕、壺、皿、瓦などの代表的な遺物を型取した遺物レプリカを作成し、遺跡があったその場で遺物レプリカを触って楽しむことができます。

[国宝 根来寺多宝塔(大塔)]

[半地下式倉庫展示施設]

発掘された半地下式倉庫を型取りした高精細レプリカを実物と同じ位置で展示。半地下式倉庫は中世の根来寺境内で数多く存在し、代表的な発掘遺構の一つ。

[触れる遺物レプリカ]

現地で発掘された遺物を型取りし、実物に近い遺物レプリカを作成。遺物が出てきたこの場所で実際に触れて遺物と同じ質感を感じよう。

[復元イラストによる解説板]

中世の根来寺の繁栄を、復元イラストを用いてわかりやすく解説。音声コードUni-Voice により、多言語解説を実現。日本語の読み上げにも対応。

 

【根来寺遺跡展示施設ご利用案内】
ホームページ/https://www.negoroji.org/index.html
開場時間/9:00 ~ 17:00 
休場日/12 月29日~ 1 月3 日
入場料/無料

<アクセス>電車及びバス   
岩出駅(JR 和歌山線)からバス(和歌山バス那賀)で10 分 
紀伊駅(JR 阪和線)からバス(和歌山バス那賀)で30 分 
和泉砂川駅(JR 阪和線)からバス(和歌山バス那賀)で20 分
⇒バス停「根来」または「岩出図書館」(和歌山バス那賀)で下車 徒歩10 分
場所/岩出市根来2347 番22、2348 番1
*型取により作成した高精細レプリカの遺物レプリカを触って楽しむことができます。
*グランドオープン(令和2 年11 月予定)後、車いすでも通行可能となる予定です。
*解説板は音声コードUni-Voice により、スマートフォンでの日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語の翻訳及び読み上げが可能です。

 

<展示されている解説板の内容をちょい見せ>

■狭い丘陵に立つ子院

*この復元イラストは発掘調査成果や同時代史料をもとに作成したものです。

 根来寺は、平安時代の末に覚鑁が開いた寺院です。境内には僧侶の住まいと学びの場である子院が多くありました。
 戦国時代、この場所には丘陵を造成した狭い敷地に子院が建ち並んでいました。敷地の間には階段や通路があり、排水のための溝もありました。

 

■中世根来寺の繁栄

根来【Negra】は世界図に記された。メルカトル世界図(1587 年/ 和歌山市立博物館蔵)

当時の子院の区画が現在の水田に引き継がれている。

発掘調査と地形から境内の様子と子院が復元できる。

 根来寺は戦国時代に全盛期を迎えます。境内には大伝法堂・大塔を中心に300あまりの子院などがあり、多くの人が住んでいました。
 その繁栄の様子はルイス=フロイスら宣教師によってヨーロッパへと伝えられ、“根来”【Negra】の名は世界図に記されました。

 

■中世の根来寺境内を描いた絵図

*この復元イラストは根来寺伽藍古絵図に文字や彩色を加えたものです。

『根来寺伽藍古絵図』は、根来寺境内とその範囲を描いた絵図です。江戸時代には存在しない南古大門や大伝法堂、拡張される前の大門池などを描き、戦国時代ごろの境内の様子を表しています。

 

■発掘された半地下式倉庫

 半地下式倉庫は地面を掘り、地下を利用した倉庫です。中二階があり、その部分は床が深くなっていました。倉庫の中には、油や液体を入れた大甕や味噌や漬物を入れた桶のほか、米や生活道具がありました。 
 発掘された半地下式倉庫の型取りレプリカを展示されています。赤く焼けた範囲は、豊臣秀吉の紀州攻めに伴う火災の跡です。

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