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復活の尼崎城①

季節と時節でつづる戦国おりおり第381回

 以前、このブログでも尼崎城の遺構めぐりなどをやらせていただきました(「尼崎戦国散策」)が、あれから2年あまり。尼崎駅前に復興尼崎城が誕生しました。

 実際の尼崎城の立地とは少し異なり、本当の尼崎城本丸はもっと東にあったのですが、地元出身の有力者の出資と有志のカンパによって、現存する天守絵図面を元に忠実な再現をおこなったということです。

 阪神電鉄尼崎駅を降りると、西南にもうその姿はよく見えます。歩いて5分かからないという感じですね。

 

 図書館の北、先日までは石垣を背景にした単なる広場だった城址公園が、見違えるようなお城へと変身していました。模擬天守は、石垣に連続して南側の図書館とひとつのゾーンになるように造られています。広場だったところは狭間をほどこした塀などで城らしく面目を一新しました。

 

 これが以前の景観。

 

 そしてこちらが、ほぼほぼ同方向から撮った現在の様子です。ちなみにこのあたりはかつての西三の丸の跡。白亜の天守、眩しいですねー。

 敷地の入り口には石碑が建てられていました。次の写真です。

 

 近世の尼崎城を築いた、戸田氏鉄(とだうじかね)を顕彰するものです。氏鉄は大坂夏の陣の翌元和2年(1616)に近江膳所からこの地に転封となり、数年かけて四層の天守を持つ城を築きました。そのできばえには将軍・徳川秀忠も満足し、氏鉄に褒美を与えたそうです。

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橋場 日月

はしば あきら

はしば・あきら/大阪府出身。古文書などの史料を駆使した独自のアプローチで、新たな史観を浮き彫りにする研究家兼作家。主な著作に『新説桶狭間合戦』(学研)、『地形で読み解く「真田三代」最強の秘密』(朝日新書)、『大判ビジュアル図解 大迫力!写真と絵でわかる日本史』(西東社)など。


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