②育児社員のための企業内保育園が閑古鳥!?

 増加傾向にあるワーキングマザーを支援しようと、企業内保育園を設置する動きもあります。これも一見すると、ワーキングマザーにはありがたい制度に思えますが、都心にオフィスがある場合、ほとんど利用されていない企業もあります。

 企業内保育園の利用率が低いのは、子どもを連れて朝の満員電車に乗ることができないという、ごく当たり前の理由からです。たとえ職場に保育園があったとしても、満員電車に乗せて子どもを連れて行かなければならないとしたら、とても「使えるサービス」とは言えないでしょう。

 満員電車に乗らなくてもいいよう、時差出勤や時短勤務があるのではないか、という反論もありますが、子どもは単に預けられればそれでいいという存在ではありません。物心がつき始めると、保育園のコミュニティのなかで社会性を学び育っていくのです。できれば、地元の安定した地域コミュニティにある保育園で育てたいという考えもあるのです。

 会社の福利厚生サービスを従業員に周知させ、利用を促す立場である中間管理職も、こういった現実に薄々気づいています。ワーキングマザーたちに「企業内保育園を利用して、仕事を大いにがんばってほしい」とは、なかなか言いづらいというわけです。