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宇野常寛が現役大学生たちに贈るメッセージ

宇野常寛さん3月毎日更新 Q22. 「今の大学生に感じることは?②」

「BEST T!MES」連載30問30答、3月は宇野常寛さんを特集! 自ら企画ユニット『PLANETS』を主宰、近年はメディアでの活躍も増える中、評論家として最新作『母性のディストピア』が大ヒット中。多彩な活動を続ける彼の「素顔」に30の質問で迫ります。

大学生なら、もっと好きなことをすればいい

 

 僕は大学で講師もしていますが、今の大学生たちに教えていて思うのが、「大学生のコスプレをしているような大学生」が多すぎるということ。本気でそれを楽しいと思っているわけではないけども、「大学生ってそんなもんだろう」と思って過ごしているということですね。本当は「授業なんて単位さえ取れればいい」と思っているのに、とりあえず授業には真面目に行く。そこまで楽しいわけじゃないのに、メインの人間関係が学校内にしかないからサークルに行っている。あとは「大学生だから何かアルバイトしなきゃ」と思って、そんなに興味がないアルバイトで働いている。

 授業とサークルとアルバイトの三角形をぐるぐるとまわりながら4年間を過ごしている感じですよね。そういう大学生のコスプレをして4年間過ごすことで納得しているならいいですけど、あとから後悔している人が多いように見えますね。実際に「大学生活は思っていたほど楽しくなかった」と言う学生が、特に就活前なんかではすごく多いじゃないですか。

 

 特に僕が教えているような私立大学の文系学部なんて、大学4年間で自由な時間を作ろうと思ったらいくらでも作れますよね。だから、もっと好きなことをすればいいと思うんですよ。

 ちなみに、前の質問でも答えましたけど、僕の大学生時代は、部屋にこもって昔のアニメや映画、ドラマを見まくっていました。「ケーブルテレビが引かれている」という理由で下宿先を決めたほどですからね。要領はいいほうなので、ちゃんと単位を取りつつ、見たいものを見て、読みたい本を読んでいましたね。

〈明日の質問は…… Q23.「今、一番気になっているメディアのジャンルは?」です。〉

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宇野常寛・著母性のディストピア

 

宮崎駿、富野由悠季、押井守--戦後アニメーションの巨人たちの可能性と限界はどこにあったのか?

宮崎駿論4万字、富野由悠季論10万字、押井守論10万字の作家論を中核に、アニメから戦後という時代の精神をいま、総括する。

そして『シン・ゴジラ』『君の名は』『この世界の片隅に』――現代のアニメ・特撮が象徴するさまよえるこの国の想像力はどこにあるのか?

『ゼロ年代の想像力』『リトル・ピープルの時代』とその射程を拡大してきた著者の新たな代表作にして、戦後サブカルチャー論の決定版。

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宇野 常寛

うの つねひろ

評論家。1978年生。批評誌〈PLANETS〉編集長。著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)、『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)、『日本文化の論点』(筑摩書房)、『母性のディストピア』(集英社)。石破茂との対談『こんな日本をつくりたい』(太田出版)、『静かなる革命へのブループリント この国の未来をつくる7つの対話』(河出書房新社)など多數。企画・編集参加に「思想地図 vol.4」(NHK出版)、「朝日ジャーナル 日本破壊計画」(朝日新聞出版)など。京都精華大学ポップカルチャー学部非常勤講師、立教大学社会学部兼任講師など、その活動は多岐に渡る。


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母性のディストピア
  • 宇野 常寛
  • 2017.10.26