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趣味、家賃、仮想通貨…宇野常寛が考える「お金の使い方」

宇野常寛さん3月毎日更新 Q17. 「どんなことにお金を使いますか?」

「BEST T!MES」連載30問30答、3月は宇野常寛さんを特集! 自ら企画ユニット『PLANETS』を主宰、近年はメディアでの活躍も増える中、評論家として最新作『母性のディストピア』が大ヒット中。多彩な活動を続ける彼の「素顔」に30の質問で迫ります。

お金そのものにはそこまで関心がないんです

 

 僕、2~30万円以上する買い物をした記憶がないんですよ。もしかしたら家具で買ったかもしれませんが、とにかく高価なものに興味がないですし、お金にそこまで関心がない。あんまり値段を見ないで買いますし、何を買ったかとかもあんまり覚えてないです。

 まあ、趣味がランニングと模型なので、どちらもそんなにお金のかかる趣味ではないですよね。模型もお金がかからないわけではないですが、車好きやギャンブル好きに比べたら全然ですからね。高いフィギィアといったって数万円程度ですし。ランニングも、いいウェアやシューズを買っても数万円しない。それに、しょっちゅう買い換えるわけではないですからね。マックスで数万円の趣味って、実は大人の趣味としては安いほうだと思うんですよ。

 

 今より高い家賃を払って事務所を大きくしたいという考えもないですね。もちろん、やりたいことが先にあって、それに対して今より大きな組織力などが必要なら事務所も大きくすると思うんですよ。でも、そうじゃないのに会社を大きくしたいとか、事務所をゴージャスにしたいとか、それってなんか手段じゃなくて目的になってしまっているんですよね。それでスタッフが気持ちよく仕事できたり、今までやれなかった仕事ができたり、必要なことがあるんだったら考えますけど、今のところは必要ないと思っています。

 お金といえば、最近は仮想通貨が流行っていますけど、興味はあるんですよ。でもそれは資産を増やしたいという意味ではなく、社会をどう変えるかってことに対して。まあ、そのことで経営が楽になるんだったら投資してもいいかなとは思うんですけど、正直忙しいから全然手が回っていないんですよ。

〈明日の質問は…… Q18.「忙しい日々の中でも絶対に欠かさないこと、やめられないことは?」です。〉

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宇野常寛・著母性のディストピア

 

宮崎駿、富野由悠季、押井守--戦後アニメーションの巨人たちの可能性と限界はどこにあったのか?

宮崎駿論4万字、富野由悠季論10万字、押井守論10万字の作家論を中核に、アニメから戦後という時代の精神をいま、総括する。
そして『シン・ゴジラ』『君の名は』『この世界の片隅に』――現代のアニメ・特撮が象徴するさまよえるこの国の想像力はどこにあるのか?

『ゼロ年代の想像力』『リトル・ピープルの時代』とその射程を拡大してきた著者の新たな代表作にして、戦後サブカルチャー論の決定版。

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宇野 常寛

うの つねひろ

評論家。1978年生。批評誌〈PLANETS〉編集長。著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)、『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)、『日本文化の論点』(筑摩書房)、『母性のディストピア』(集英社)。石破茂との対談『こんな日本をつくりたい』(太田出版)、『静かなる革命へのブループリント この国の未来をつくる7つの対話』(河出書房新社)など多數。企画・編集参加に「思想地図 vol.4」(NHK出版)、「朝日ジャーナル 日本破壊計画」(朝日新聞出版)など。京都精華大学ポップカルチャー学部非常勤講師、立教大学社会学部兼任講師など、その活動は多岐に渡る。


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母性のディストピア
  • 宇野 常寛
  • 2017.10.26