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ものであってものでないものを守り続ける。「国宝」の難しさ

国宝びっくり豆知識⑤

「国宝」という言葉が誕生して、ちょうど120年を迎えた2017年。京都国立博物館で開催中の「国宝展」が話題だ。京都は、国宝を多く所有する都道府県ナンバー2で、有形• 無形の文化遺産に溢れている。この町に暮らす三人が、「京都×国宝」をテーマに熱く語ります。

——みなさんは、国宝をどのように捉えていますか?

京都国立博物館にて。写真左から、佐々木丞平氏、井上章一氏、神居文彰氏

佐々木丞平(以下、佐々木) 国宝の根底は文化財保護法。まず貴重なものが重要文化財となり、その中から国宝が指定されますが、指定の基準はまず希少性です。失われると、古い時代の技術や材料などの追跡ができなくなるもの。そういう捉え方をすると、国宝にはわかりやすさがあると思っています。

神居文彰( 以下、神居) 平等院鳳凰堂は、平安時代の建物とその中の絵画や彫刻などの工芸品も全て国宝で、1カ所に最も国宝が集積した空間といわれます。国宝全般にいえることですが、つくられたときには、もちろん誰も国宝にしようとは考えていません。祈りなどの目的があり、そこに漆や紙、彫刻などの代えがたい技も詰まっていた。紙や木など、一瞬で失われてしまったかもしれないものが、百年、千年の単位で残ってきたことに奇跡を感じます。

井上章一(以下、井上) 昔の話ですが、知り合いのお坊さんが、寺の白檀の彫刻が国宝指定されて、それを展示に出したら、日に焼けて色が変色してしまったということを聞きました。

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京都国立博物館 開館120 周年記念 特別展覧会「国宝」

会期:2017 年10 月3日(火)~11 月26 日(日)

会場:京都国立博物館 平成知新館

開館時間:9:30 ~ 18:00(金• 土曜日は20 時まで) ※入館は閉館の30 分前まで。

休館日:月曜日(ただし、10 月9日(月• 祝)は開館、10 日(火)休館。

観覧料:一般1500 円(1300 円)、大学生1200 円(1000 円)、高校生900 円(700 円)

※( )内は20 名以上の団体料金。高校生以下、障がい者とその介護者1名は無料(要証明)

 

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