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京都の比ではない。愛知県は神社・寺院の数が日本一だった!

名古屋地名の由来を歩く【知られざる寺院の魅力③】

ノンフィクション作家、谷川彰英が名古屋をたどる。寺院の数が日本一多い愛知県。『名古屋地名の由来を歩く』(著・谷川彰英)より、知られざる名古屋の寺院の魅力を紹介する。

最も神社と寺院の数が多い愛知県

 興味深い数字をお見せしよう。表1は神社・寺院の数が多い都道府県を示したものである。数が5000以上の都道府県に限って示したものだが、愛知県には抜きんでて多い8014もの神社仏閣がある。二位の新潟県より400以上も多い数値になっている。京都府(4838)、東京都(4335)、大阪府(4131)、奈良県(3224)などと比べると、愛知県がいかに多いかが一目瞭然である。

 

 表2・表3は神社・寺院別の数を示したのだが、神社の数では愛知県は四位、寺院の数ではやはり断トツの数値を示している。表2・表3の数値を単純にプラスしたものが表1の数値になっている。データは平成二一年版の『宗教年鑑』(文化庁編)の都道府県別の「宗教団体(宗教法人を含む)」によっている。「宗教団体」は「宗教法人を含む」とされているが、両者はほとんど変わらない。「宗教団体」の方が「宗教法人」より一パーセント多い程度であり、ほぼ同数と考えて差し支えない。

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谷川 彰英

たにかわ あきひで

筑波大名誉教授

1945年長野県生まれ。ノンフィクション作家。東京教育大学(現・筑波大学)、同大学院博士課程修了。柳田国男研究で博士(教育学)の学位を取得。筑波大学教授、理事・副学長を歴任するも、退職と同時にノンフィクション作家に転身し、第二の人生を歩む。筑波大学名誉教授。日本地名研究所元所長。主な作品に、『京都 地名の由来を歩く』シリーズ(ベスト新書)(他に、江戸・東京、奈良、名古屋、信州編)、 『大阪「駅名」の謎』シリーズ(祥伝社黄金文庫)(他に、京都奈良、東京編)『戦国武将はなぜ その「地名」をつけたのか?』 (朝日新書)などがある。

 

 

 

 

 

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  • 谷川 彰英
  • 2011.10.08