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都の西北、早稲田の隣

季節と時節でつづる戦国おりおり第302回

 夏の東京戦国めぐり第3弾は、早稲田へ。東西線早稲田駅の北、早稲田大の東にあるセンチュリーミュージアムが目的地です。

 一見、おしゃれな美容院かとみまがう様な建物ですが、旺文社の創業者・赤尾好夫氏のコレクションを展示する同ミュージアムでは9月23日まで「書が語る戦国の世」展を開催中です。

 これがまた、毛利元就、千利休、伊達政宗、古田織部、明智光秀、豊臣秀吉などなど、戦国オールスター総登場といった観のある圧倒的ラインアップの書状群が楽しめます。

 特に伊達政宗のものは、『仙台市史』の政宗文書にも収録されていないのではないでしょうか。肖像画の類も、見たことが無いものが多くて眼福ですよ。あまりにレアな展示物揃いなのでお聞きしたところ、最近になってようやく自治体の博物館などにも貸し出すケースが出て来たものの、かつてはそういう事も無く、こちら以外で人の目に触れることは少なかったそうです。なるほど納得。

 しかも、筆者がお伺いした際にはほかのお客さんがひとりもおらず、冷房の効く貸切状態の中で間近にゆっくり拝見するという至福の時間を過ごすことができました。このミュージアムだけで、上京した甲斐があった、というくらいオススメですよ。ぜひ。

 なお、図録はありませんが、展示解説書(白黒)には展示物の写真とともに翻刻した内容が付されており、必要充分な内容となっております。

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橋場 日月

はしば あきら

はしば・あきら/大阪府出身。古文書などの史料を駆使した独自のアプローチで、新たな史観を浮き彫りにする研究家兼作家。主な著作に『新説桶狭間合戦』(学研)、『地形で読み解く「真田三代」最強の秘密』(朝日新書)、『大判ビジュアル図解 大迫力!写真と絵でわかる日本史』(西東社)など。


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