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疲れてイライラしている人へ、書店員が厳選「心が温まる新書」

書店員がすすめる、思わず感動する新書!③

 現代の日本人は多忙な人が多く、つい心も荒みがち。そういうときにこそ癒やしとなるのが読書だ。

「本は好きだけど、新書はあまり読まない」という人に向けて、本のプロである書店員の方々にテーマ別の「おすすめの新書」を聞くこのシリーズ。3回目は「心が温まる新書」を紹介する。これらの新書を読めば疲れてイライラしていても思わず心がホッコリするに違いない。

 

◆生まれたばかりの赤ちゃんの一人称で語られる育児の最適解

松田道雄・著『私は赤ちゃん』(岩波新書)

私は赤ちゃん』松田道雄・著(岩波新書)

 待望の初めての赤ちゃん。しかし、新米の母親や父親にとっては分からないことだらけで、不安の連続。授乳や夜泣きに加え、発熱や下痢など赤ちゃんの病気も多い。小児科医の著者が、「こんなときどうすればいい?」という家庭や社会の疑問に赤ちゃんの視点から答えを提示するユニークな一冊。

☆推薦人:ジュンク堂書店池袋本店 福岡さん
「生後間もない赤ちゃんの一人称で、子育てにまつわるあれこれが語られる本書。赤ちゃんの成長に沿った物語調になっていて、浜崎千尋さんが描く赤ちゃんのかわいいイラストが印象的です。面白くて読みやすい育児書としての側面も持っているので、書店のコーナーにずらりと並んだ育児書を見て『いったいどれを読めばいいのか?』と迷ってしまうお母さんやお父さんには、まず初めにおすすめしたい一冊です。実は、1960年初版というとても古い本なのですが、50年以上経った今でも読み継がれているということは、それだけ多くの人の手助けになってきたという信頼があるのかなと思います。もちろん、子育て中の方でなくても、赤ちゃんに接する機会は日常的にありますよね。たとえば、電車の中で泣き出してしまった赤ちゃんに遭遇した時も、本書を読んでいれば、赤ちゃんにも理由があって泣いているんだなと、暖かい目線を持てるはずです。」

 

◆他人を気にしなくていいんだ…ホリエモンがくれた“気づき”

堀江貴文・著『本音で生きる』(SB新書)

本音で生きる』堀江貴文・著(SB新書)

 周りを気にして本音を言えない、自分のやりたいことに踏み出せない。そんな人たちへ、徹底的に言うべきことを言い、やるべきことをやってきたホリエモンが語る「本音で人生を生きるため」の指南書。プライド、言い訳、バランス……本書を読めば、自分を生きにくくしている考え方にきっと気づけるはず。

☆推薦人:ブックスタマ 加藤社長
「ホリエモンこと堀江貴文さんが、人生を本音で生きることについて、読者に等身大で語りかけます。ライブドア事件の際に、世間の批判にさらされた著者だからこそ書ける本じゃないでしょうか。他人からどう言われるかを気にして生きていても、最後に後悔するだけ、と語るホリエモン。やらない理由を見つけるより、やってしまった方が早い! バランスを取ろうとしないで、極端にやってもいいんだと、気づいて実行する力をくれる一冊です。仕事や人生、人間関係に悩みがあるときに読んでみると、気が楽になって安心できる本です」

 

◆勝新太郎から石原裕次郎への素直な思いが読む者の胸を打つ

文藝春秋・編『弔辞ー劇的な人生を送る言葉』(文春新書)

弔辞―劇的な人生を送る言葉』文藝春秋・編(文春新書)

 タモリから赤塚不二夫へ、勝新太郎から石原祐次郎へ、田辺聖子から司馬遼太郎へ……。かけがいのない人を送る言葉には、感謝と「あなたを忘れない」という気持ちが詰まっている。丹羽宇一郎、小泉純一郎、岸惠子、タモリなど、各界の著名人たち50人による記憶に残る名弔辞の数々を収録。

☆推薦人:紀伊国屋書店西武渋谷店 竹田店長​
「著名人が読んだ弔辞をまとめた本書。その中でも、俳優の勝新太郎さんが石原祐次郎さんに送った言葉が印象に残っています。『自分は石原祐次郎よりいい役者だと思っていたけど、最近になって昔の映画を見返したら、自分なんてオマエの足元にも及んでいなかった』と。破天荒なイメージのある勝新さんですが、盟友であり、ライバルでもあった石原裕次郎さんに対する、素直な思いが漏れた言葉だったのかなあと思うと、胸を打たれますよね。読んだ人も、読まれた故人も、どちらも素敵だなと思える素晴らしい弔辞の数々に、胸が温まります」
 

 読書というのは、そのときの気分によって読みたい本も変わるもの。疲れたり落ち込んだりイライラしたりしているときは、これらの心が温まる新書を読めばきっと気持ちもホッコリするはずだ。

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