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日本の教育に疑問を持っている親は今、インターナショナルスクールを選んでいる

知ったかぶりでは許されない「学校のリアル」 第3回

◆確実に増えている、インターナショナルスクールの需要

 アオバジャパン・インターナショナルスクール(以下、アオバ)は、東京・練馬区光が丘と目黒区青葉台にキャンパスをもつ、幼稚園から小学校、中学校、高校の一貫校である。1976年に目黒区で設立され、2012年10月に光が丘キャンパスをオープンしている。
 光が丘キャンパスは廃校となった区立小学校の敷地と建物をそのまま使用している。だから、いかにも日本の小学校という建物なのだが、内部は掲示物をはじめ英語だらけだし、小学生の教室ではランドセルではなく、子どもたちの大きなリュックが乱雑に廊下まであふれだしている。日本の学校とは違う、いかにもインターナショナルスクールらしい雰囲気につつまれている。

 

 アオバの光が丘と青葉台のキャンパスには幼稚園児から高校生まで、合わせて約440人の子どもたちが通っている。そのうち半数までを、日本人が占めている。

 インターナショナルスクールなので、もちろん、授業は英語で行われる。ただ、グローバル人材育成をテーマに日本人にも積極的に門戸を開いている同校では、他のインターナショナルスクールに比べれば日本語教育にも力をいれているほうだ。とはいえ、学校で過ごす時間の大半は英語が使用される。

 なぜアオバに多くの日本人が多いのか。その理由を同校の板倉平一取締役に訊ねると、次の答がもどってきた。

「入学希望者は確実に増えてきています。それには親の考え方が大きいですね。日本的な偏差値重視に疑問をもっていて、いろいろ調べて、最後にインターナショナルスクールを選んだという親が多いようです。将来、グローバルな場で通用する子に育てたいと考えている親にしてみれば、日本的な教育では不安なのかもしれません」

 ただし、アオバだけが特別に日本人が多いわけではない。インターナショナルスクールに我が子を通わせる親は確実に増えてきている。授業料はアオバで年間約200万円、もっと多額になるところも多い。それでも、インターナショナルスクールは選ばれている。

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前屋 毅

まえや つよし

フリージャーナリスト。1954年、鹿児島県生まれ。法政大学卒業。『週刊ポスト』記者などを経てフリーに。教育問題と経済問題をテーマにしている。最新刊は『ほんとうの教育をとりもどす』(共栄書房)、『ブラック化する学校』(青春新書)、その他に『学校が学習塾にのみこまれる日』『シェア神話の崩壊』『グローバルスタンダードという妖怪』『日本の小さな大企業』などがある。


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