アメリカで漸次「大麻」解禁される今、日本でも合法化はあるのか⁉️【世界の大麻解禁を問う Part.3】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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アメリカで漸次「大麻」解禁される今、日本でも合法化はあるのか⁉️【世界の大麻解禁を問う Part.3】


 アメリカでは嗜好用大麻が解禁された州で、あっという間にバドワイザーの売り上げを抜いたという衝撃のニュースが昨年にあった。グリーンラッシュといわれる世界的な大麻解禁の流れの中で、現在カナダで経営コンサルタントとして活躍している工藤悠平氏がはじめての著書『マリフアナ青春治療』を上梓。公認会計士論文式試験の直前に頸椎ヘルニアを発症。激痛に耐えながらも、日本の病院で処方される薬が効かず、激痛に悩む毎日。そこで医療大麻での治療をネットで見つける。藁をもすがる気持ちで、海外へと大麻治療の旅に出た著者の異色青春ノンフィクション。著書の工藤氏が、日本の大麻事情の闇と合法化への道のりについて語る。


■留学生の七割が大麻経験者?

 海外に住んでいると、決して報道されることのない日本の秘密を知る機会がたまにある。今回は大麻に関しての日本の闇にも 少し触れていきたいと思う。

 筆者がカナダに移住してから二年ほどが経過し、さらにはカナダにおいて大麻が解禁されてからも数ヶ月が経過した。とはいうものの拙著『マリフアナ青春治療』(KKベストセラーズ刊)でも触れた通り、カナダにおいては事実上大麻は解禁前からある程度は自由に購入できる環境にあった。そのため、大麻が法律的に合法になったといっても国民の意識まではそこまで変化はないうえに、これまでより税率が上がった不満の方が大きいようにさえ思える。

 しかしながら大麻の合法化をへて、日本からの留学生の意識はこの一年で大きく変わったように思う。
 まず前提として、留学先にバンクーバーを選んだ日本人学生で、ある程度長期滞在(一年程度)を経験した方なら筆者の取材する限りにおいてはその七割以上が大麻の喫煙経験がこれまでもすでにあったようだ。しかもその多くの方々が日本人に対してはそのことを隠していたとのことだ。
 ところがカナダにおいて大麻が解禁された時点よりも後辺りからは隠れることなく大麻を喫煙している日本人も見かけるようになってきたように感じる。
 おそらくこれは、ヨーロッパから来た留学生などは日本人に対して大麻を勧める光景は以前からあったものの、昨年までの違法状態であれば断っていただろう人たちが、現在のカナダなどの法律を調べたうえでカナダの法律に従った喫煙ならそこまで咎められないだろう、との意識がその要因の一つと感じている。
 さらには、そもそもカナダは多国籍国家であるため、『日本人の見た目をしていて日本語を話す』人であっても『カナダ人』である可能性もある。このような状況にあっては日本から来たばかりの日本人からしても、『日本語を話している』からといって日本人であるだろうということも決め付けにあたることさえあるのだ。
 つまり日本から来たばかりの留学生からすると堂々と大麻を吸っている日本人を突然注意してしまうことは、必ずしも『良いこと』とはならないのである。なぜなら、大麻が合法化されたカナダにおいてカナダ人に対してはそれを注意したところで『何も悪くない』からである。

■一度嗅いだら忘れられない匂い

 しかしながら話しかけてさえみれば、カナダ人なのか日本人留学生なのかはフランクな方であれば答えてくれる。そんな日本人でありながら街中で堂々と大麻喫煙をしている留学生数名に取材を試みたところ、驚くべき日本の情報を得られた。
 現在日本においても筆者がインタビューした限りでは札幌、東京、大阪などの大都市圏でも隠れて自宅で大麻の栽培をしている人が想像以上に多いとのことだ。さらにはSNSや郵送などで勝手に日本国内で大麻解禁をしてしまっている方々までかなりの数いるという。

 20代前半の大阪出身の留学生によると、日本においても友人間で大麻を譲渡し合っている場合もあり、さらには中高生などの間でまでやり取りしているのも聞いたことがあるとのことだった。
 さらには近年日本国内においても大麻の香りが漂っていることに気付いたことがあるが、他の日本人はそれが大麻の匂いだということすら知らないため、誰も通報する様子がなかった、ということもあるということだった。
 確かに大麻の匂いというのは一度嗅いだら忘れられないほどキツい。しかしながらそれが大麻の匂いと知らなければただの香お香の香りだと思ってしまう人がいても不思議ではないだろう。
 昨年沖縄にて中高生10人余りが大麻所持で事情聴取を受けた事件は記憶に新しいが、どうやら自体はそれ以上に深刻なようなのだ。

 さらに取材を重ねたところ現在の日本国内の中でも、特に沖縄と北海道出身の方々の中には驚くほど大麻喫煙経験者がいるようなのだ。その地域の方々の話を聞く限りでは、すでに国内の20代前半の若者では1割から2割程度が経験者なのではないかと思えるほどだ。

■大麻解禁が決まるタイミングとは?

 ここまで読んで頂いた方の中には、現在のこの状況がアメリカやヨーロッパでの解禁の直前の状況に似てきていることに勘づくのではないだろうか?
 アメリカでは解禁された後こそは大きく報道がなされていたが、 解禁されるその時までは、アメリカでも今の日本同様に『モノズキが勝手に騒いでいるだけ』状態と多くの方が思い込んでいた。
 しかしながら、偏見のない大麻の正しい情報が徐々に出始め、 それはアメリカ国内でメディアを介すことなく民意に伝わり、人を動かし、法律まで変えたのだ。
 このようなアメリカが経験したこの過程の中では、今の日本のように、違法であることを知りながらも勝手に大麻栽培を始めて周囲に大麻を売り始めたり、喫煙をカミングアウトしたりして大麻解禁の運動をしている方々も大勢いたようだ。

 今後、もし日本の大麻解禁までの転機が早まるとしたら『大麻が悪』と決め付けている大人たちが若者の主張をきちんと聞き入れたときからがその変化の始まりなのではないだろうか。

(Part.4へ続く)

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工藤 悠平

くどう ゆうへい

実業家/投資家

1986年生まれ。青森県むつ市出身。実業家。投資家。早稲田大学大学院会計研究科(英文学位: MBA)修了後、事業再生コンサルタントを経てカナダへ移住。カナダ政府、難民保護課勤務『マリフアナ青春治療』が初著書。

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マリフアナ青春治療
  • 悠平, 工藤
  • 2020.03.27