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舌や脈、ツボの反応をチェックすれば病気は防げる!?

痛みの専門家?伊藤和憲先生が伝授する「痛みのセルフケア」<5>

首•肩、腰、膝の「痛い」の悩みが増える寒い時期。その「痛み」、あまり軽く考えない方が良いかもしれません。「痛いーー」を放っておくと、痛みは慢性化するだけでなく、様々な病気を併発していくことに……。痛み治療の専門家で『慢性痛は自分で治せる!』の著者、明治国際医療大学の伊藤和憲教授に、実は怖い「痛い」のサインについて話を聞きました。

◇    体の「痛い」は実はとても怖いサイン

 腰痛や肩痛、膝の痛みなど、なんと、日本人は6人に1人の割合で、体のどこかしらに痛みがあり、健康でないと感じているといいます。

 とはいえ、痛みがあるといっても「長年の腰痛は加齢だからしょうがいない」「肩こりは誰もが感じているものだから」などと、これといった治療やケアなどをせず、その痛みをあきらめている人が大勢いるのも事実です。

 それらの痛みを放置しておくと、いずれは体のあちらこちらに痛みが生じ、最終的には「慢性痛」となって、完治しにくい痛みへと発展していく恐れが!

 いったん慢性痛になってしまうと、短期間で回復することは難しく、適切に痛みに対処できなければ、最終的に動くことさえできなくなることに……。

 

 しかし、そういった痛みの症状があらわれる前には、体が様々なサインを発して症状が進むことを事前に教えてくれています。言い換えると、それに気付いて先に手を打てば、最悪な状態を引き起こすことを回避できるというわけです。

◇「舌が白い」は危険信号

 病気になる前に体が発するサインとは、実は毎日の生活の中で簡単にチェックすることができます。

■ 舌の色は何色?

 舌は私たちの体の中で唯一目で見ることができる筋肉です。つまり、舌の色は血液の色と関係しているので、舌を鏡で見て、その状態をチェックしてみてください。

・ 舌が白い(淡白色)場合…体が疲れている、冷えやすくなっている。

・ 舌が紅い(紅色)場合…体のどこかに熱をもっている状態。

・ 舌が紫色の場合…血液の滞りがある、冷えやすくなっている。

■ 脈の状態は強い?弱い?

 心臓から送られてきた血液の流れを知ることができるのが脈です。手首の曲がりじわができる親指側を軽く押さえて脈を取った時に、強く脈が触れるようであれば健康な状態。しかし、脈が弱かったり、消えてしまったりする時は疲れているサインに。特に脈が消えてしまう場合は、心臓が血液を押す力が低下しているので、かなり疲れているサイン。これは要注意!

■ ツボの反応は?

 体には360穴ものツボ(経穴)が存在し、ツボの状態によって体の調子が分かります。お灸などを使わなくても、ツボを押すだけでも大丈夫。日頃からツボを押して、痛みを感じるだけでなく、「冷たい」「弱い(柔らかい・ゆるい)」、「硬い」などの反応を確かめてください。もし、いつもとは違う反応を感じた時は何か体にサインを出しているかもしれません。

 毎日の生活の中で体のサインを少し気にかけるだけで、病気を未然に防ぐことができます。ぜひ、毎日の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか。

『慢性痛は自分で治せる!』より構成)

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伊藤 和憲

いとう かずのり

明治国際医療大学教授。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。大阪大学医学部生体機能補完医学講座特 認研究員。1972年生まれ。2014年4月、厚生労働省の科学研究費を得て「慢性痛患者のためのセルフケアガイドブック」を作成。明治国際医療大学京都桂川鍼灸院「mythos361」 院長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導。また、地下鉄サリン事件やJR福知山線脱線事故の被害者の「痛み」ケアにも当たっている。専門家や一般市民に向けて年に50回以上の講演を行なっている。


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  • 2017.01.21