服用薬の量にうんざりしている日本人へ! 医師・和田秀樹が提唱「薬を減らして健康とお金を手に入れよう」 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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服用薬の量にうんざりしている日本人へ! 医師・和田秀樹が提唱「薬を減らして健康とお金を手に入れよう」

和田秀樹が教える「健康とお金が手に入る方法」(後編)


年々長くなる残暑。脳梗塞が増える現代では高血圧が気になる。「80歳の壁」などベストセラー著書を持つ精神科医の和田秀樹さんは今夏の参院選で薬を減らすというスローガンで立党した。本誌でコロナ政策やメディア報道を論じた作家の松野大介氏が和田さんに聞く「健康とお金を手に入れる方法」。前回「気になる高血圧~和田秀樹さんが忠告する高血圧数値と、ムダな薬を減らす方法」に続き、後編を配信。


飲み薬の量ばかりが増えていくが大丈夫なのか!?(イメージ写真:PIXTA)

 

■薬の飲み過ぎリスクの可能性

 

 前回は、中年にもなれば悪い数値が出やすくなるのに、日本では各臓器を別々に診る臓器別診療であるため、臓器ごとに薬を出せば10種類もの薬を飲む人もいるという話だった。

 「一人の患者に10種類も薬を出す国は世界中で日本だけ。いかに特殊な医療をしているか、ということ。これが当たり前だと思っている人もいますが、身体にいいわけがない」

 薬の飲み過ぎの弊害に警鐘を鳴らす。

 「10種類の半分の5つでも飲んでいる高齢者はよく転ぶというデータもあるんです。よく日本では高齢者の車の大事故が起きると「年のせい」だけになってしまいがちですが、運転が下手になって起こしたにしては、暴走事故もありますから、薬による意識障害の可能性もある。高齢だから事故を起こすというのは、特に統計データもないはずです。そして総務省は運転禁止薬を約2700種類も選んでいるんです」

 高齢になれば即座の判断力が低下し、アクセルとブレーキの踏み間違いなどあるだろうが、それがケースにより薬の飲み過ぎの影響があるかどうかは調査してほしい。転倒で骨折し、寝たきりになる高齢者も多いので、高齢な親を持つ人も気になるところだ。

 「ですから親に免許の返納を迫るなら、その親が飲んでる薬のチェックもしてみてください

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長生きしたければ高血圧のウソに気づきなさい【増補新版】

〜血圧の常識がくつがえる68Q&A〜』

 

 

「年齢+90」以下なら降圧剤はかえって危険!?

降圧剤を飲むと死亡率が5倍に !?  脳梗塞の発症率が2倍に!?

全国70万人の健診結果、人口40万人の住民追跡調査、

脳卒中患者10万人の研究解析で分かった! 高血圧とクスリをめぐる新事実。

「そもそも高血圧とは何なのか?」という素朴な疑問から、

これまで製薬会社の影響下で策定されてきた基準値や

治療ガイドラインの歴史、大規模な追跡調査で示された

「降圧剤を飲むと死亡率が5倍に、脳梗塞の発症率が2倍に」

「薬で血圧を20以上、下げると危険が高まる」など、

血圧と薬をめぐる驚くべき事実まで。

これまでの血圧の常識が完全にくつがえる最新の知見を

68のQ&A方式でやさしく解説する。

 

[caption id="attachment_2895401" align="aligncenter" width="239"] 大櫛陽一 東海大学医学部名誉教授[/caption]

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松野 大介

まつの だいすけ

1964年神奈川県出身。85年に『ライオンのいただきます』でタレントデビュー。その後『夕やけニャンニャン』『ABブラザーズのオールナイトニッポン』等出演多数。95年に文學界新人賞候補になり、同年小説デビュー。著書に『芸人失格』(幻冬舎)『バスルーム』(KKベストセラーズ)『三谷幸喜 創作を語る』(共著/講談社)等多数。沖縄在住。作家、ラジオパーソナリティー、文章講座講師を務める。

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  • 大櫛陽一
  • 2024.02.14