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プロ生活32年で得た教訓。「どん底にこそチャンスがある」

たくさんのターニングポイントがあった。そこで得た教訓を語る。

Q.プロ野球人生のターニングポイントとは?

 ターニングポイントは多すぎて、ひとつに絞ることはできません。

 まず、1983年のドラフト会議で中日ドラゴンズから5位で指名されていなければ、現在の山本昌は存在していないでしょうし、88年にロサンゼルス・ドジャースへ野球留学しアイク生原さんに出会わなければ、200勝投手になっていなかったでしょう。もちろん、中日で仕えた星野仙一さんをはじめとする監督も、今の私を形成する上で重要な存在であることは言うまでもありません。

 ターニングポイントというより、私は「どん底にこそチャンスがある」と思いながら野球を続けてきました。

 野球選手にとって「どん底」とは、おそらく故障が一番の原因かと思います。私自身、32年の現役生活のなかで何度もけがと向き合ってきました。その過程で出会った方のなかに、小山裕史先生がいます。左ひざをけがした96年に先生と出会えたことで、その後の野球人生が大きく変わったと確信しています。

 

 前にもお話をしましたが、鳥取市のトレーニング研究施設「ワールドウィング」を運営する小山先生は、人体の反射機能を促進させる「初動負荷理論」の提唱者です。ドラゴンズの岩瀬仁紀投手やイチロー選手などが取り組んでいるトレーニングとしてご存じの方も多いかもしれません。

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山本 昌

やまもと まさ

1965年8月11日、東京都生まれ。神奈川・日大藤沢高から83年秋のドラフト5位で中日ドラゴンズに入団。プロ5年目、88年の米国への野球留学をきっかけに飛躍し、同年8月プロ初勝利。以後はスクリューボールを武器に活躍する。93年に最多勝利、最優秀防御率のタイトルを獲得すると、翌94年には連続最多勝利と沢村賞に輝く。97年にも最多勝利。2006年9月16日対阪神戦でプロ野球史上最年長の41歳1カ月でノーヒットノーラン、08年8月4日の巨人戦で史上24人目となる通算200勝を樹立。通算581試合に登板し219勝165敗。


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