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歯を磨かないと糖尿病、がんになる? 歯と病気の深い関係

『医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣』発売記念コラム1

■さらに、歯周病はがんにまでかかりやすくなる

 こうした歯周病と全身の病気との関係は、耳にしたことがある人もいるでしょう。

 では、歯磨きとがんの関係については知っていますか?

 歯磨きをしないと、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がんにかかりやすくなることがわかってきたのです。

 愛知県がんセンター研究所の研究では、一日1回歯を磨く人に比べて、一日に2回以上歯を磨く人はこれらのがんになるリスクが2割ほど低く、1回も磨かない人は7割も高かったそうです。

 歯磨きとがんがなぜ関係するのでしょうか。それは、歯を磨かないと口の中の細菌が増加して発がん物質を増やすからではないかと考えられています。

 歯磨きの回数でがんのリスクが変わるとは驚きかもしれませんが、ただ毎日歯磨きをするだけでがんになるリスクを減らせるなら、習慣にしないほうがもったいないと思いませんか?

 

 

 

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長尾 和宏

ながお かずひろ

1958年、香川県生まれ。医師、医学博士。医療法人社団裕和会理事長、長尾クリニック院長。84年、東京医科大学卒業、大阪大学第二内科入局。95年、兵庫県尼崎市で開業、2006年より在宅療養支援診療所となり、外来診療と24時間体制での在宅診療を続ける。日本尊厳死協会副理事長、日本慢性期医療協会理事、日本ホスピス在宅ケア研究会理事、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本禁煙学会専門医、日本在宅医学会専門医、日本内科学会認定医、関西国際大学客員教授、東京医科大学客員教授。近著に『病気の9割は歩くだけで治る! 』『認知症は歩くだけで良くなる』(ともに山と渓谷社)、『がんは人生を二度生きられる』『その医者のかかり方は損です』(ともに青春出版社)、『「平穏死」10の条件』(ブックマン社)など多数。


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  • 2016.10.21