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水泳をすると、身体が柔らかくなって、
肩コリ・腰痛も解消されます!

なぜ、水泳がカラダにいいのか?浮力編

こんにちは!

水泳インストラクターの内村です。

リオ五輪開始までいよいよ秒読みとなってきました。

テレビでも毎日のようにアスリート特集をやっていますね。

先日はシンクロ水泳世界チャンピオンのロシア選手二人の放送を見ました。

手の長さも足の長さもほぼ一緒。

さらに、演技中の足の角度は分度器で計ったように二人とも同じで、

回転スピードもすべて一緒。

これを、息を止めて水中で逆立ちになりながらやっているんですから

神業そのもの。

いやあ、人間って訓練すると、ここまでできるようになるんだなあと

感動してしまいました!

リオ五輪では、そんなアスリートの素晴らしいパフォーマンスが楽しみですね。

さて、今回は、「なぜ、水泳がカラダにいいのか?浮力編」です。

ここ数年、大流行のジョギング。

皇居の周りなんか、ここは競技場?っていうくらい毎日人が走っています。

さらにほぼ毎週日本のどこかでマラソン大会が行われています。

でも、日頃全然運動いていない人が、いきなり走りはじめれば、

体重によって膝や腰に負担がかかり、ケガをする恐れもあります。

それじゃあということで、最近は運動不足の方まずはウォーキングで!

とすすめられるわけです。

 

そうか、走るより、歩くくらいなら私にもできるかも。。

こうして歩きはじめる中高年の方がただいま急増中なんです。

でもそれと同時に、膝や腰が痛い中高年も急増中。。。

なぜこんなことになったのでしょうか?

実は、ウォーキングと言えども、膝や腰にかかる負担は

瞬間的に体重の2倍にもなるからなんです。

これは、体重60キロの標準体型の方で120キロということになります。

単純に、お相撲さん一人分。

膝や腰にこれくらいの負荷がかかっていることになります。

では、水中ではどうなのでしょうか?

おへそまで水に浸かると体重は1/2。

みぞおちで1/3。

 

さらに胸まで浸かると1/5。

 

このように、水中は浮力がある為、とにかく関節に優しい運動が可能になるのです。

メタボ検診で医者から「運動をしなさい!」と言われたら

水中ウォーキングをすすめられるのはこのためなんですね。

そしてもう一つ。

陸上生活では常に重力に対して、ある筋肉が働いています。

これを抗重力筋というのですが、主に背中や下半身に多くあります。

これらの比較的大きな筋肉は、長年使い続けて固くなっている人が多いのです。

現に、身近な周りの人を見渡してみてください。

「私、若い頃より、身体が柔らかくなっちゃて♪」

なんて人は、ほぼゼロですよね(笑)。

筋肉が固くなる→血管が狭くなる→血流悪くなる→その部分が凝る。

はい、これが肩こり、腰痛の主な原因なのです。

ところが、水に入るとどうでしょう?

この抗重力筋が浮力のおかげで弛むのです。

こうして重力から解き放たれた筋肉はリラックスし、

その周辺の血流は改善し、筋肉は柔軟性を取り戻す。

水泳が、肩こり&腰痛予防に効果的なことも納得できますね。

いかがでしたでしょうか?

中高年の方で、「まずは運動を!」

と思った方は、まずは水中ウォーキングや水泳が、

体に負担が少なくオススメな理由が

おわかりいただけたかと思います。

さらに、、、

この浮力による不安定な水の世界は、

バランス感覚や神経にいい作用をするのですが、

これはまた次回にお話したいと思います。

いよいよ夏も本番です。

熱中症にならないためにも、

喉が渇く“前に”水分補給をしましょうね♪

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内村 とん

うちむら とん

現役競技スイマー兼トレーナー


現役競技スイマー兼トレーナー。

高校の水泳部時代、女の子にモテたい一心で、文化祭で男子シンクロを公演。

この実話が、後に映画『ウォーターボーイズ』となって、本人もビックリ。

現在は、泳げない人を最短で25mスイマーに導く専門家として、

日々、プールを訪れる老若男女に泳ぐ幸せをもたらしている。

今も現役で競技に挑み、スタート台に立つマスターズスイマー。

内村亮名義にて著書『超速でマスターするシンプルバタフライ』

『コアスイム・クロール編』(共にランナーズ社)がある。

公式ホームページ http://www.oyoginonayami.com/


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