完璧アイドルだったはずの「中島健人」は、なぜ30歳で「Sexy Zone」を辞めるのか?【梁木みのり】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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完璧アイドルだったはずの「中島健人」は、なぜ30歳で「Sexy Zone」を辞めるのか?【梁木みのり】

  

■中島も「YOUの笑顔気持ち悪いよ」とジャニーに言われていた!?

 

 中島は、ジャニーにもJr.時代からアイドルの才を認められていたとされる(「YOUの笑顔気持ち悪いよ」は中島も言われたらしいが)。彼は山田的な新しいアイドル像を実践してきた一方で、古典的なジャニーズだとも言わざるを得ない。

 その証拠に、注意深く見ていくと、好きな女性のタイプを聞く質問に嬉々として憧れのハリウッド女優を答えたり、ライブMCで下ネタを連発したりと、非常に人間くさくて“やんちゃ”な男の子らしい面が見えてくる。その自由人っぷりはファンから「おてんばプリンセス」と呼ばれるほどだ。

 山田涼介のようなメタなアイドルを実践しながらも、一人の男の子としての憧れを追いかけ続けてきた中島健人。そんな彼だからこそ、自分の中のアイドル像を凌駕する新たな憧れに突き動かされてしまっても不思議ではない。

 これまでの“やんちゃ”系ジャニーズたちは、ほとんどみなどこかで自分の本当の憧れに気づき、巣立っていった。長瀬智也はギターやバイク、赤西仁や渋谷すばるはそれぞれの音楽、山下智久は海外、森田剛は演劇……というように。王子様コンセプトと本人の憧れがぶつかってうまくいかなくなったわかりやすい例なら、平野紫耀だろう。

 こうしたジャニーズのほとんどは、無自覚のうちにステージに上げられ、当たり前にアイドルをやっていく中で、ある時はっと「アイドルの外側がある」と気づき、出て行く。しかし中島健人はこの点が違う。彼は最初からアイドルをメタに捉えていたのだ。アイドルを外側から見て憧れ、徹底的に分析して自己プロデュースに落とし込んできたからこそ、アイドルの限界値すらも、冷静な目で見えてしまうのだ。

 彼が「30歳まで」と限りを設けたのはこのためではないかと私は分析する。いずれにしても、中島健人はその成り立ちと、築き上げた立ち位置からして、非常に特異なアイドルだった(“卒業”後もソロでアイドルは続けるそうだが)。何歳になっても王子様キャラを貫く及川光博のような先例もありながら、そうした道は選べなかったのかと悔やまれる。

 また、山田涼介の背中を追いかけて入所したアイドルとしては、King & Princeの永瀬廉やなにわ男子の道枝駿佑が有名だ。いずれも王道キラキラ系を担うアイドルだが、中島健人ほどのメタさはないように思われる。彼らがこれからどのような道をたどり、どんな大人になっていくのか楽しみだ。

 

文:梁木みのり

(2024年1月26日配信)

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梁木みのり

はりき みのり

ジェイ・キャスト所属ライター

ライター

Z世代。ジャニヲタ歴12年。K-POPオタク歴まだ2年。ジェイ・キャスト所属ライター。早稲田大学卒。

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