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堀江貴文・独占インタビュー「人生は時価で考えなければいけない」

ムダだらけの日本の会社で、ムダな毎日を送らないためには? ホリエモン独占インタビュー最終回

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ホリエモン・特別インタビューもいよいよ最終回!

もう失ってしまった過去に目を向けても意味がない

写真/柚木大介

 東大を卒業して、それなりの大手企業でコツコツと勤め上げ、何十年かかけて課長にまで上り詰める人生と、小規模ながらスピード感と夢のあるベンチャー企業に就職して、さまざまなビジネスを展開するか、という二つの選択肢があった場合。

 もちろん決めるのはその人次第だと思うんですけど、こういうときは人生を「時価」に換算して考えることで、前者がいかに非効率なのかがわかってくると思う。

 時間というのは当たり前だけど、配ることも増やすこともできない、誰もが平等に持っている大切な財産。つまり、命そのものです。そう考えれば、自分がいま何をなすべきなのかがはっきりと見えてくるはず。

―人生を「時価」で考えることで、自分が気にしなくてもいいことが見えてくるということでしょうか?

 というよりは、いま自分がハマるべきことや、突き抜けられることが、わかってくる感じかと。

 僕が会社を経営していてまだ社員が5名くらいしかいない時期に、東大生のアルバイトを一人雇っていたんです。ネット環境でシステムを組む仕事に本当にハマっていて、本人も大学卒業後には社員になりたいと言っていたし、僕から見ても、なかなか優秀で使える人材だったから期待をしていた。

 でも、あるとき、彼の親が会社に怒鳴り込んできて「こんな会社に入れるために、うちの子を東大にまで行かせたんじゃない!」と、ものすごい剣幕でまくし立ててきて。結局、彼はそのまま会社をフェードアウト。親の反対をただただ受け入れて、チャレンジをしなかった。でも、これも人生を時価で考えてみれば、親を説得して働き続ける道があったはず。

 そこに後悔はないのだろうか? その選択は本当に幸せなのだろうか? と思ってしまう。実際に、その会社はライブドアになったわけだし。

―なるほど。そこで後悔したことや失ったものに気づいたときには、どうすればいいのでしょうか?

 もう失ったものに目を向けても意味がない。人は往々にしてなくなったものばかりに目を向けてしまいがちですけど、なくなったものというのは過去にすぎない。過ぎ去ったものというのは時価で換算すると、価値がゼロ。もちろん、取り戻すこともできない。いまあるものが価値のすべてで、過ぎ去ってしまったものにとらわれても時間の無駄でしかないんです。

 だから、どうせ悩むのなら失ったものにくよくよするのではなく、いまから取ることのできる選択肢の中で悩んでいくべき。いまある財産の中で何ができるのか、これが人生を時価で考えるという発想の基本です。

「○○さんの意見は聞かないといけない」などと勝手な思い込みにとらわれて、いまこの瞬間を生きていない人が世の中には多い。けれども、いまこの瞬間を楽しんで生きている人は決して昔話をせずに、新しいことに意識を持ち続けています。

 この本を読んで、そうやって生きていく人が増えて欲しい。それが僕の正直な願いですね。

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堀江 貴文

ほりえ たかふみ

1972年福岡県八女市生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。東京大学在学中の1996年、23歳のときに、インターネット関連会社の有限会社オン・ザ・エッジ(後のライブドア)を起業。2000年東証マザーズ上場。時代の寵児となる。2006年証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され、実刑判決を下され服役。現在は、自身が手掛けるロケットエンジン開発を中心に、スマホアプリ「TERIYAKI」「焼肉部」「755」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活躍。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者。2014年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文サロン」(現・HIU)をスタートした。


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