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石原慎太郎、三浦瑠麗という言葉が軽すぎる人たち【適菜収】

【隔週連載】だから何度も言ったのに 第11回

自らが主宰する研究所でビッグデータをもとに人流を把握したと胸を張る三浦瑠麗氏。「朝まで生テレビ」のレギュラーコメンテーターとしてお馴染みだが、ところで本業は何なのか?

■喜び組・三浦瑠麗は今夜も平常運転

 

 自称国際政治学者の三浦瑠麗が、東京都の感染者数予測をたて、ピークアウトの時期は2月1~9日で、「フェーズは『上昇終盤』に入ってきました。あと一息です。」とツイート。私もピークアウト芸人業界に参戦しようかな? 「来週ピークアウトする」と毎週言い続ければいつかは当たる。

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 櫻井よしこ枠を狙っていると思っていたが、細木数子枠も同時に狙っているみたいですね。細木の「あんた死ぬわよ」ってのも絶対当たる予言。誰もが絶対死ぬんだから。

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 明日、日本で地震が発生するという予言も確実に当たる。日本では毎日地震が発生しているから。以前、有名な陰謀論者に会ったときに彼が言っていた。「いろいろ予言しておけばどれかは当たるんです。それで当たった予言だけ宣伝すればいいんですよ」と。

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 しかし、素人の予言を報道するメディアも腐り果てているね。「当方は専門家です」と言い張る素人もいるが。

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 知り合いから聞いた話だけど、「藤井風邪」という人がいるらしい。コロナはただの風邪と言っていたらしい。

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《「コロナは風邪」が信条だった飲食店主、感染して自らの無責任を反省》という記事を読んだ。「オミクロン株なんて、風邪と一緒だろう? マスコミが煽りすぎるからいけないんだ」と言っていた飲食店の経営者がコロナに感染。高熱、咳、頭痛、倦怠感に悩まされ、中学三年生の息子が濃厚接触者と認定されたことで、私立高校の受験が予定通りにできなかったという。その店主は「私たちは、何を言っても責任を取らなくていい。SNSでコロナは風邪、と言っても罪に問われることはありません。調子に乗っていた、この一言に尽きます」と反省していた。

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 三浦をはじめとするコロナを語る素人たち。調子に乗っていたのではないか。この一言に尽きます。

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れいわ新選組の大石晃子議員(44)が元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)から名誉毀損を理由に損害賠償請求訴訟を起こされた。「スラップ訴訟ならぬパニック訴訟かよ」「器が小さい」などと橋下氏を批判するツイートも多数。

 

 橋下徹が、れいわ新選組の大石あきこ衆院議員のインタビュー記事で名誉を傷つけられたとして、大石と記事を配信した「日刊現代」に対し、300万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。アホくさ。橋下は以前にも「言葉が表現の自由をこえている」などと騒いでいたが、「バカ学者」「オナニー新聞」「クソ教育委員会」「経済界なんてクソの役にも立たない」「人間じゃない。鬼畜、犬猫以下」といった橋下の発言こそアレだよね。

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 立憲民主党の菅直人が橋下について「主張は別として弁舌の巧みさでは第一次大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす」とツイート。これになぜか維新が反発。菅の事務所を訪れた馬場伸幸が抗議文を渡そうとしたところ、菅は「わざわざ来て頂いたんで、最初に質問を私が馬場さんにしたいと思いますので」として、維新と橋下の現在の関係について問いただした。

 馬場「現在、橋下徹さんと日本維新の会とは、まったく関係ありません」

 菅「関係がない人の言動に対しての私の発言について、あなたから抗議を受ける必要はないし、あなたにお答えする必要もありません。お帰りください」

 コントかよ。面白過ぎる。菅を恫喝しに行って、菅が用意した罠にすっぽりはまり、大石に嫌がらせの訴訟をして知名度アップに利用される。維新クオリティ。

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適菜 収

てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、『日本をダメにしたB層の研究』(講談社+α文庫)、『なぜ世界は不幸になったのか』(角川春樹事務所)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志・中野信子との共著『脳・戦争・ナショナリズム 近代的人間観の超克』(文春新書)、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、清水忠史との共著『日本共産党政権奪取の条件』(KKベストセラーズ)など著書40冊以上。購読者参加型メルマガ「適菜収のメールマガジン」も始動。https://foomii.com/00171


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