【皐月賞】3強に死角アリ!復調気配のM・デムーロに導かれるダーリントンホールの爆走を狙う! |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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【皐月賞】3強に死角アリ!復調気配のM・デムーロに導かれるダーリントンホールの爆走を狙う!

【皐月賞】『2強は2頭で決まらず、3強はそのうち2頭で決まる』の格言通りには決まらない⁉


 今回の重賞予想は4月19日(日)に行われる【皐月賞 中山 芝2000m】を取り上げる。征木由基人氏の結論ははたして……?


■近年、相性の良い「共同通信杯」組に期待!

 厩舎、騎手の分析を中心としたバランス予想で、定職には就かずに馬券だけで生活している生粋のギャンブラー・征木由基人氏に、【皐月賞】的中に向けてのヒントをもらった。

  


 皆さん、こんにちは。

 『こんな現状で本命馬券を買っているやつは愚か』

 先週まで口を酸っぱくして私が放っていた言葉。それなのに、それなのに、春なのに…。

 桜花賞は2番人気のデアリングタクトが勝ち、2着には1番人気のレシステンシアという堅い決着。馬場を考えても、荒れると考えるほうが自然と思えるメンバー構成だっただけに、この馬券をしっかり買えた人間がいることが不思議で仕方なかった。

 デアリングタクトは、たかだか2戦しか消化しておらず血統を見ても誰もが大物だと感じる要素はない。たしかに勝ちっぷりは良かったが『主な勝ち鞍・エルフィンS』。そんな馬から私はアツく買えない。

 デアリングタクトが勝ったことは格段驚かない。血統や臨戦過程などを超越した力を持っていたというだけのこと。ただ、この馬をファンの多くが信頼していたことが…。ここで、何度も書いているように競馬ファンの平均点が数年前と比べ物にならないほどに上がっているのは確かだ。

 まず、オッズを予想することから競馬は始まるが、皐月賞もきっと私を驚かせるオッズが発表されるのだろう。

 では、今週の皐月賞。世間では3強と言われている。古くから、『2強は2頭で決まらず3強は、そのうち2頭で決まる』という格言がある。ゆえに今回も3強から2頭を選び出すべきかと迷ったが、実はこの3頭。そこまで強いとは思えない。

 まずは昨年の最優秀2歳牡馬の①コントレイル。昨年のサートゥルナーリアに憧れて、年明け初戦というローテーションを組んだのだが、ハッキリ申し上げると身分不相応。『化け物のように強い可能性』はあるが、確定ランプはまったく灯っていない。

★コントレイル 1.7倍 ⇒ 2.5倍 ⇒ 2.0倍
☆サートゥルナーリア 1.1倍 ⇒ 1.2倍 ⇒ 1.8倍

 これは過去3戦の単勝オッズ。見てもらえれば一目瞭然で、サートゥルナーリアはデビュー時から化け物の称号を与えられており、非常識なローテーションでGIへ挑む権利はあったが、コントレイルの場合は走るたびに、陣営が思っていた以上に強かった。ただ、それだけのこと。そんな後で思いついたようなプランで、最強馬は生まれるはずはない。下手に間隔をあけたことでリズムを崩す可能性は高いように感じる。

 続いて⑦サリオスだが、この馬もローテーションに怪しさが漂う。名門と言われている堀厩舎だが朝日杯FSに管理馬を使ったのは初。基本、レース選びに慎重な厩舎。馬を見立てる目においてはトップクラスの堀氏だけに、2歳の末にマイルGIをセレクトした馬が、翌年の中距離レースで結果を残せるだろうか。ゆえに、もし、このあとNHKマイルCに出て来たとしたら不動の本命だと思っている。

 ⑤サトノフラッグは3強の中では、トライアル戦を使っていることもあって安心できるのだが、いかんせん「弥生賞勝ち ⇒ 皐月賞制覇」はディープインパクトまで遡らなければいけないし、そのレベルでないと達成できない大偉業。あくまでダービーをイメージさせる血統であり、ここを勝てば3冠まであると思うが、ハードルはけっして低くない。

 それならば徹底して穴狙いも有効だろう。注目は⑬ダーリントンホール。近年、もっとも相性のよい共同通信杯からのローテーション。そして鞍上のM・デムーロ騎手も大阪杯を勝って復調気味だし、テン乗りでオレンジ帽といえばダイワメジャーで皐月賞を勝った時と同じ。この人気なら積極的に買うのも手だ。

 今回は強い馬を見つけるというよりも、馬券に絡まなそうな人気馬に気づいてしまったので、ボックス馬券で取り損ねないように手を広げておきたい

  


  

 <『競馬最強の法則』編集部による“最強”予想  >

  

 【皐月賞】
◎⑬ダーリントンホール

 〇⑤サトノフラッグ

 ▲⑰ヴェルトライゼンデ

 △②レクセランス

 △⑪クリスタルブラック

 △⑯ガロアクリーク

  

 【3連単ボックス】
② ⑤ ⑪ ⑬ ⑯ ⑰

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征木 由基人

まさき ゆきと

小さい頃から競馬場が動物園代わりで毎週のように父へ連れられて東京競馬場へ。まだ30代だが90年代の競馬にインスパイアされており、厩舎&騎手の勝負パターンに精通している馬券師。JRAだけでなく地方競馬にも精通している根っからの競馬好き。データだけではなく人間の思惑などを取り入れた予想手法はAI系全盛時代の予想術に一石を投じることになるだろう。netkeibaでも馬券予想家として活躍中。  

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