職場が変わってもいつも「仕事が遅い」と言われるのが悩み。どうすれば早く仕事をすることができるの?【角田陽一郎×加藤昌治】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

職場が変わってもいつも「仕事が遅い」と言われるのが悩み。どうすれば早く仕事をすることができるの?【角田陽一郎×加藤昌治】

「お悩み"あんちょこ"相談会 」第2回


皆さまこんにちは。「あんちょこ通信」編集長のカイノショウです。

97日に代官山蔦屋書店で開催された『仕事人生あんちょこ辞典』発売記念トークイベント「お悩みあんちょこ相談会」。

1時間半にわたるイベントの間ずっと、視聴者の方から頂いたお悩みにポンポン答え、次々と新たな「仕事のあんちょこ」が生み出されました。 

2回にご紹介するのは、ストレートに「仕事のやり方」に関するお悩みです。


■お悩みと質問 

ペンネーム「ハンナとアーレント」さん(30代後半、公務員、埼玉県)のお悩み


「仕事においてどの職場や係に異動しても仕事が遅いと言われます。1年半くらい経てば仕事の流れや力の入れ具合の軽重も含めて慣れて怒られなくなるのですが、異動する度に、「ああまた慣れるまで1年間辛いのか」とうんざりします。自身の一つひとつしっかり確認してからでないとミスが多かったり、気持ちが悪いことはなかなか変えられません。コツなどありますか?」


 

角田さんと加藤さん、お二人とも「仕事の速い、デキる仕事人」のイメージがありますが、どんな工夫をしているのでしょうか?

 

■仕事が遅いって素晴らしい!

 

加藤:公務員の方はご異動が多いですからね。よくわかります。

角田:結構切実ですよね。

加藤:やっぱりサラリーマンに異動はつきもので、特に公務員の方は、下手したら2年とかで異動でしょう? それにいい意味で「何でも屋さん」だから、全然やったことのない部署にもいきなり行かされる。大変だと思います。で、どうする?

角田:これね、質問者の方は公務員ということで、この方が仕事が遅いことってダメなんだっけな、と最初に思っちゃいました。

加藤:と云いますのは?

角田:いや、この世界、仕事が速いことを求められすぎじゃないですか。「『仕事が遅い』でもいい」っていう世界を、どっかに作った方がいいんじゃないかなと思って。

加藤:なるほどね。

角田:遅い上でちゃんと確認してる仕事があるからこの社会は成立しているんじゃないかなとも思ったりするわけ。

 もしそれがなかったら、事故が起こったり、安全面で崩壊しちゃったものとかがあるんじゃないかな。だから、公務員でない僕は、この質問者のような方が公務員でいることでむしろ安心するんです。

加藤:でもご質問からすると、自分自身に対する葛藤・苛立ちみたいなことを感じられてるわけですよね。

角田:それはありますよね。でも僕は、この方の肩を押すようなアドバイスを言うと、「そのまま行け」みたいなことだな。

 「君は間違っちゃいない」とか「お前のその丁寧さこそが、この役所での一番の価値なんだ」とか、そういうことを言ってあげる上司の立場の方がむしろ必要なんじゃないかなと思うんです。

次のページ自分を捨てて、「あらすじ」になってみる

KEYWORDS:

角田陽一郎×加藤昌治の「お悩み“あんちょこ”ライブ相談会』

10月13日(水)20時〜 YouTube無料ライブ配信!!

 

『仕事人生あんちょこ辞典』の著者、バラエティプロデューサー角田陽一郎とベストセラー『考具』の加藤昌治がYouTubeで生配信!

■「あんちょこ相談会」無料ライブ配信視聴のURL

https://youtu.be/TL2u2dysN7o

 

皆様の仕事の人生のお悩みに応えます! ぜひご参加ください!

お悩みは、

●名前(ペンネーム可)

●大体の年齢

●一応性別

●なんとなくのご職業

●お住まいの都道府県的なもの

●ご相談内容

などを明記して下記のメールアドレスまでお願いいたします。

anchokojiten@gmail.com

 

■あんちょこ相談会web

https://anchokojiten.themedia.jp/posts/21528421

 

※上のPOP画像をクリックするとAmazonサイトにジャンプします

オススメ記事

角田 陽一郎/加藤 昌治

かくた よういちろう かとう まさはる

角田 陽一郎(かくた・よういちろう)

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者 

千葉県出身。千葉県立千葉髙等学校、東京大学文学部西洋史学科卒業後、1994年にTBSテレビに入社。「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「EXILE魂」「オトナの!」など主にバラエティ番組の企画制作をしながら、2009年ネット動画配信会社を設立(取締役 ~2013年)。2016年TBSを退社。映画『げんげ』監督、音楽フェスティバル開催、アプリ制作、舞台演出、「ACC CMフェスティバル」インタラクティブ部門審査員(2014、15年)、SBP高校生交流フェア審査員(2017年~)、その他多種多様なメディアビジネスをプロデュース。現在、東京大学大学院にて文化資源学を研究中。著書に『読書をプロデュース』『最速で身につく世界史』『最速で身につく日本史』『なぜ僕らはこんなにも働くのだろうか』『人生が変わるすごい地理』『運の技術』『出世のススメ』、小説『AP』他多数。週刊プレイボーイにて映画対談連載中、メルマガDIVERSE配信中。好きな音楽は、ムーンライダーズ、岡村靖幸、ガガガSP。好きな作家は、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、司馬遼太郎。好きな画家は、サルバドール・ダリ。

                                                             

加藤 昌治(かとう・まさはる)

作家/広告会社勤務

大阪府出身。千葉県立千葉髙等学校卒。1994年大手広告会社入社。情報環境の改善を通じてクライアントのブランド価値を高めることをミッションとし、マーケティングとマネジメントの両面から課題解決を実現する情報戦略・企画の立案、実施を担当。著書に『考具』(CCCメディアハウス、2003年)、『発想法の使い方』(日経文庫、2015年)、『チームで考える「アイデア会議」考具応用編』(CCCメディアハウス、2017年)、『アイデアはどこからやってくるのか 考具基礎編』(CCCメディアハウス、2017年)、ナビゲーターを務めた『アイデア・バイブル』(ダイヤモンド社、2012年)がある。           

この著者の記事一覧

RELATED BOOKS -関連書籍-

仕事人生あんちょこ辞典: 50歳の誤算で見えた「ブレイクスルーの裏技45」
仕事人生あんちょこ辞典: 50歳の誤算で見えた「ブレイクスルーの裏技45」
  • 角田 陽一郎
  • 2021.09.02