旅のスペシャリスト3人が深~い“摩訶不思議な世界のキテレツスポット”の話を繰り広げる |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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旅のスペシャリスト3人が深~い“摩訶不思議な世界のキテレツスポット”の話を繰り広げる

奇想天外な旅のスペシャリスト三名が、まだ見ぬ世界へと、あなたをご案内します。

■目に見えるものだけが全てじゃない

 続いて、目に見えないものは果たして「ある」のか「ない」のか、という考え方についてトークは展開。坂田さんは世界一周に出るまで「科学で証明できるものや数値で表せるものだけを信じていきてきたんですけど、今思えばそれっておこがましいと思うんです」と話します。「目に見えないものっていっぱいあるじゃないですか。愛とか」と、吉田さんも思わず「愛も信じてなかったんですか!」と突っ込んでしまう発言も。

 

 その吉田さんは怪談・オカルト研究家ではありながらも、「僕も心霊とかを物質としてあるとは思ってはいません」と発言。「霊を科学的に証明しようとするタイプの人もいますけど、自分はそうではないんです。それは物質ではなく、愛と一緒で関係性から出てくるもの。僕は心霊体験や怪談体験を1000人以上から聞いていますけど、全員が嘘をついているとは思えません。関係性から生じる体験としてはある、という話だと考えています」

 この発言を受けて「話をたくさん聞いてみる、自ら体験してみる、というのはいいことですよね」と早川さん。「ミギーちゃんも世界を旅して、目の前にある世界だけが全てじゃないことを体感したんですよね」

 「そうです、それを知りたかったんですよね」と対応する坂田さん。「旅に出るまで物質的に見えてみるものしか信じていなかったから、行き詰まっていました。でもその価値観に自分を押し込んでいたのが良くなかったんです」

■ケニアもオカルト世界も同時進行

 坂田さんの価値観を大きく変化させたものとして紹介されたのが「バーニングマン」。アメリカのネバダ州で毎年8月末に開催される、荒野に街を作って参加者が様々な表現を繰り広げる、坂田さんの言葉を借りれば「壮大な社会実験」です。

「バーニングマンでは8日間、お金を使ってはいけないというルールがあるんです。その代わり、ギフトが行われる。ギフトは物でもいいですし、芸やパフォーマンスでもいいんです。こういう世界になったらいいよねというのをみんなで考える」

 バーニングマンがスタートしたのは1986年。早川さんはその時代を「目に見えないものなんか完全否定していた、お金以上に価値のあるものなんてなかった時代でしたけど、そうやって世界が変わって行く何かが始まって行く空気もありましたね」と思い返します。

 こうして価値観を覆す出来事だらけの旅を経て、坂田さんは帰国。旅の経験を綴った著書『旅がなければ死んでいた』の初版印税、および同書のレビュー数に応じて、マゴソスクールの子どもたちに給食代を寄付する「1レビュー20食プロジェクト」を実施しています。

 坂田さんはこの試みについて、「旅をしていると友だちができるじゃないですか。友だちが困っていたら何かしようと思うのと同じです」と謙遜しますが、早川さんは「旅は普通、通り過ぎて終わりだけど、ミギーちゃんの場合はその先のステップを踏んでくれる。それがすごく嬉しい」と喜びを隠しません。

 その早川さんは、このイベント後の便でケニアに帰国。「日本から見たらケニアって異次元みたいなことでしょ。ミギーちゃんのすごい旅も、吉田さんが聞いて発表するオカルト世界の話も、こちらの世界に伝えるという意味でシャーマンみたいなもの」と三人の共通点を見出しつつ、「私は明日にはケニアに到着してますし、今どきはマサイ族もSNSで『ライオン狩りなう』とかやってますから、実はケニアもオカルト世界も、みんな同じ時の中にいて繋がっています。皆さんも繋がっていきましょう」と語り、イベントは締めくくられました。

 

 

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『旅がなければ死んでいた』1レビュー20食プロジェクト

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『旅がなければ死んでいた』
著者:坂田 ミギー

 

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