ビジネスマンの真価が問われるトラブル対応。お詫びの品は「虎屋の羊羹」がいい理由 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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ビジネスマンの真価が問われるトラブル対応。お詫びの品は「虎屋の羊羹」がいい理由

言葉では足りない謝罪の意を示すため、モノに頼るのもアリ

キレる、不機嫌になる、場の雰囲気を壊す、デリカシーがない、グレーゾーンがない…そんな危ない人で溢れかえる今、求められる“軽やかでユーモアある”対応とは。テレビでもおなじみの齋藤孝先生の著作『大人の対応力』より紹介しましょう。
<シチュエーション>
~とんでもないミスをして、仕事相手を怒らせてしまった~

仕事で、自分がとんでもないミスをしたために、仕事相手を怒らせてしまいました。とにかく謝り続けているのですが、いくら謝っても先方は怒り続けています。

■「お詫びのしるし」を用意する

 

 大人の対応には、いわゆる〝形式〞が重要視されます。ですから、とんでもないミスをしたという場合には、ぜひ、虎屋の羊羹を手土産にして(笑)、直接頭を下げに行きましょう。

 虎屋の羊羹というのは、決して適当に申し上げているわけではありません。

 虎屋というブランドには老舗としての長い歴史があり、それに比例するように、多くの重要な場面でも使われてきました。言葉では足りない謝罪の意を、羊羹のずっしりとした重みが補ってくれることでしょう。

 また、謝罪の際には「お詫びのしるし」の手土産の他に、もう一つの手土産が必要になります。それは、取引上での代替案です。

「ミスをしてしまったお詫びのしるしに、値引きをさせていただければと思います」

「△の件に関しましては、無料とさせていただきます」など、先方にメリットとなる取引を、必ず用意するようにしてください。

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齋藤 孝

さいとう たかし

明治大学文学部教授。



1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士を経て、現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。



250万部を超えるヒットとなった『声に出して読みたい日本語』シリーズ(草思社)のほか、『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)、『大人の精神力』、『10歳までに身につけたい「座る力」』(いずれも小社刊)など著書多数。


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  • 齋藤 孝
  • 2018.10.25