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ビタミンC点滴と断糖で、がんはどうなるか。

西脇俊二流・がんへのアプローチ④

■上顎洞ガンが2か月半で3分の1に

 Eさんは、入院中に上顎洞ガンの手術をした人を目の当たりにしたといいます。それを思い出して、「絶対に手術したくない!」と病院を逃げ出し、僕のところへやってきたのだと話してくれました。
 初めてクリニックに来たとき、Eさんの顔はどす黒くくすみ、体中がむくんでいました。話している最中にも鼻血がジャージャーと出てきたので、僕は「これはやばいな」と思いつつ、とにかくEさんが生還するために急ピッチで治療を進めることにしました。
 ビタミンC点滴は100gを週5日間行い、断糖の食事を厳守してもらいました。すると、64㎜×44㎜あった腫瘍が2か月半後には19・2㎜×28・8㎜と、3分の1の大きさにまで縮小しました。

 そのころには、顔色も良く、全身のむくみもなくなり、鼻血も出なくなりました。もうひとつ、抗ガン剤の副作用でツルツルだった頭に髪の毛がふさふさと生えてきました。大学病院にはもう通っていませんでしたから、抗ガン剤はやめていたのですが、普通はやめてから2か月半で髪がふさふさにはなりません。先のDさんと同じく、ビタミンC点滴の作用だと思われます。
 Eさんは経済的な理由でやむなく僕のクリニックでの治療を中断してしまいました。しかし、ビタミンC点滴と断糖でかなりガンが縮小し、体調も格段に良くなったことは非常に喜んでくれました。
 僕自身、ビタミンC点滴と断糖だけでもこれだけ成果が出るのだとわかり、勇気づけられました。改めて、僕はこの2つの治療法でガンに取り組んでいこう、と自信を強めました。

次のページこれは、奇跡ではなく、現実の治療結果だ!

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西脇 俊二

にしわき しゅんじ

医師・ハタイクリニック院長

医師。ハタイクリニック院長。弘前大学医学部卒業。1991年、国立国際医療センター精神科。92年、国立精神・神経センター精神保健研究所研究員。96年、国立秩父学園医務課医長。大石記念病院、皆藤病院勤務を経て、2009年、ハタイクリニック院長就任。10年、European University Viadrina非常勤講師。テレビ出演やドラマ、映画の医療監修でも活躍。『ハードワークでも疲れないカラダを作る糖質制限2.0』(KADOKAWA)など著書多数。



 

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  • 2018.11.27