■新婚31歳女性が「余命3か月」の危機!

 その病院の隣には、同系列の介護施設があります。その施設の女性職員Bさんが、あるときお腹が痛いので大学病院を受診したそうです。すると、末期の子宮体ガンが発覚したのです。

 ガンはすでに肺に転移しており、抗がん剤を投与しても余命3か月と告げられました。Bさんは31歳で、新婚です。Bさんのご主人も同じ施設で働いていました。二人を知る施設の同僚たちや、うちの病院のスタッフたちは、一様にショックを受けていました。

 そんななか、Bさんと、私の親しい同僚である内科の女性医師が、たまたま仲良しだったことから、思いがけないチャンスが訪れました。女性内科医が血相を変えて僕のところへ飛んできて、こう言ったのです。
「西脇先生、たしか前に『炭水化物を抜いて、ビタミンC点滴をやれば、ガンが治るんじゃないか』って言ってたわよね?」
 たしかに、一緒に飲みに行ったとき、そんな話をした覚えがあります。そのとき彼女は、「なに言ってんのよ」と聞き流していたのですが、Bさんが末期ガンだと知って、にわかに思い出したのでしょう。僕にその治療をやってほしい、と頼んできたのです。
 僕は精神科医ですから、ガン治療はまったくの門外漢です。今思えば、とんでもなく無茶な話としか言いようがありません。

 しかし、この治療法には副作用がないのだから、やるだけやってみて損はない。前々から考えていた理想の治療法をやるべきではないか……そう思って、僕はその女性医師とともにガンの治療を行うことにしました。
 精神病院でガン患者を治療する。しかも精神科医が、前代未聞の治療法で……異例づくしのチャレンジは、いろいろな条件が奇跡的にそろったことからスタートしました。

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