仕事効率劇的アップ!「自律神経」を整える習慣ベスト5 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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仕事効率劇的アップ!「自律神経」を整える習慣ベスト5

明日から実践してみよう。

②身支度を慌てずに行う

 我が家の玄関ドアの内側には、1枚のメモが貼ってあります。そこには、こう書かれています。

「サケトカメ」

 酒と亀ではありませんよ。

「財布、携帯電話、時計、鍵、名刺」の頭文字で、私にとって絶対に忘れてはいけないものばかりです。家を出る前にこのメモを見て、一つひとつ鞄の中やポケットにちゃんと入っているかどうか確認するのが日課になっています。途中で忘れ物に気づいて引き返すのは最もムダな時間ですし、そのことでイライラしてしまうこと自体がとても嫌なのです。このメモは、ドアに貼り付けてこそ意味があります。

 忘れ物を防ぐという意味では、身支度する部屋に貼っておくのでもいいでしょう。でも、ドアにこだわるのは、それが家と外の切り替わりポイントだからです。内側の世界から外側の世界に出るとき、私たちは無意識のうちに緊張し、どうしても動作が速くなります。靴を履いてドアを開けて、そのままドドドと外の世界に出ていくことで、せっかく整えた自律神経が乱れてしまいます。そこで、あえてメモをチェックすることで、一息入れているわけです。ですから、「忘れ物チェックはもっと早く、身支度をする部屋でやっておきたい」という人は、別のメモでもいいでしょう。  

 自分が心落ち着くような詩の一節でもいいし、「3回、深呼吸してから出かけよう」「ゆっくり、ゆっくり」などと書いておいてもいいかもしれません。大事なのは、外に出る前の玄関で一息つくこと。ゆったりとした気持ちでドアを開け、そのペースを外に出ても崩さないこと。本来、1日の時間はすべてあなたの時間。終始、あなたにとっていいペースにコントロールしていきましょう。

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小林 弘幸

こばやし ひろゆき

1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。1987年、順天堂大学医学部卒業。1992年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導にかかわる。著書に『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(KADOKAWA)『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)『「ゆっくり動く」と人生がすべてうまくいく』(PHP研究所)など多数。


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